気持ちのいい場所をつくりたい
SCENE_5 2期工事の方向転換
クライアント側が2期工事に替わる事業計画を模索するなかで、ブライダル、スパ、飲食等、様々なアイディアが生まれては消え、それに併せて広大なホテル内の建設候補地も揺れ動いた。頼まれた訳でもないのに想い入れの勢いで2期工事が始まるはずであった敷地に屋外スパの構想を描いたりもしてみたが結局日の目を見ることは無かった。そんなある日、クライアント側から築45年の採算性の落ち込んでいる宿泊棟の一部をスパと上級グレードの客室にリニューアルしたいとのオーダーがあった。老朽化が進んでいるとは言え、改修するにはピッタリの器である。そこで百聞は一見にしかず、良いものをつくるには本物を体験しなければならない。ということで、バリと箱根へ豪華?スパリゾートの視察旅行に行く機会を得た。そしてしっかりとその経験を設計に活かしながら、この工事も1年後に竣工を迎え、杉乃井ホテルに新たなイメージを付加することができた。
スパ・ザ・シーダ
・・・ 旧大浴場がSPAとして生まれ変わった
シーダ スイート ・・・ 事務所として使われていたフロアを15室の客室にリノベーション