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YOUNG ARCHITECTS & ENGINNERS / STUDENT SQUARE

cubic M

SCENE_3 プロジェクトを振り返って4
河野:
でもね、三井不動産を選んだのも古道さん。それから不燃公社を選んだのも古道さん。大成建設を設計施工のパートナーに選んだのも古道さん。そして、花火大会などのイベントがあるときには、みんなが古道さんのところに集まるわけですね。そうすると、皆でこれを作ってるんだぞって雰囲気が生まれる。クライアントとしての統率力がすごいわけです。そうするとみんなそれぞれ持ち場で果たさなければならない役割をしっかりとこなす。チームワークは非常によかったですね。
司会:
なるほど。
河野:
それから、柱がないって面白いじゃないかと進めていったんですが、ADRをやったら、1,2階の部分にすごくでっかい柱ができてしまったのには困りましたね。
中藤:
柱がないつもりでやっているのに、それ以上に目立つ柱が出来てしまって(笑)
河野:
構造に「これ何とかならないかなあ」って言ったら、「せっかくいい建物が出来そうなのにもったいない。これはやっぱり何とかしよう」って。それで、やっぱりね、どんどん良くなるんですよ。これもチームワークの良さでしょうね。
古道:
でも、現場の人たちはこぼしていましたよ、「手間ばっかり掛けさせやがって」って(笑)その気持ちもわかりますけどね(笑)でも出来上がって、オペラシティの上から見ると、周りと全然違うんですね。なんか優越感みたいなものを感じました。多分、そういうのって採算とは別の問題なのでしょう。ほんとに採算だけだったらあのマンションは出来なかったですね。
中藤:
そうかもしれませんね。
古道:
それは運がいいのか悪いのか、また時流なんでしょうか。
河野:
でも実はそれが採算の取れる秘密になっているのかもしれないですね(笑)