愛着あるモノ
SCENE_3 稲城 702m2のプレート
オフィスからパンチングを透かして、緑のパノラマが広がる。フロアを歩くとパンチングの視野選択効果により風景が加速をつけて動き出すように感じられる。可動パネルによって重なったパンチングが描き出すモワレ模様も幻想的だった。
竣工後、建築写真を撮るために二ヶ月近く、現地に通ったが行くたびにファサードの現象の変化に驚かされた。夕焼けに真っ赤に輝くときもあれば、新緑の緑をやさしく反射する。日が暮れると光の行灯となって可動パネルのランダムな表情が顕在化してくる。
今も月に1回、現地を訪問しているが、新たなシークエンスの発見や従業員の生の声は 次に生み出すデザインの糧となる。