one structural engineer
SCENE_4 設計者を目指すみなさんへ
2. 出会い
入社以来様々なプロジェクトに参加することができ、またそれぞれのプロジェクトにて貴重な経験を積むことが出来ましたが、私の場合、これらは「人との出会い」を抜きには語ることはできません。
思えば入社して初めて設計室に配属になった時、当時の室長から最初に掛けられた言葉が「楽しくやりましょう。」と言う言葉でした。当時はこの言葉の意味についてあまり理解できないでいましたが、仕事が行き詰まって自分が腐りそうになる時に必ずこの言葉が思い返され、自分の意識を改めることにより、なんとか仕事を乗り切ることが出来ました。
また免震構造に興味をもち、何度も免震構造の設計に携わることが出来たのも、当時の上司の指導によるところが大きいと思います。さらには「中央合同庁舎7号館」のような大型プロジェクトは、私個人が貢献できる範囲はほんの僅かであり、多数の人の指導と協力を結集し、それらをまとめていくことでようやく成功することができたプロジェクトであると言えるでしょう。
私は「人との出会い」は、それまでの自分の殻を打ち破り、自分をさらなる高みに押し上げてくれる貴重な機会であると考えています。設計者を目指す皆さんも是非この「出会い」を大切にし、「出会い」から得られる体験を糧として自分の目標に進んで行って頂きたいと思います。
- 西本 信哉 SHINYA NISIMOTO
- 学生時代はスキーでならし、最近はルアー釣りをたしなむスポーツマンの西本。が、最近は業務多忙で趣味もままならず、メタボリック症候群一直線だそう。そんな彼の活力の素は「家族です」ときっぱり。とてもメタボ腹には見えないさわやかな風貌の秘密はここにあるようである。う〜ん、素晴らしい。