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YOUNG ARCHITECTS & ENGINNERS / STUDENT SQUARE

one structural engineer

西本 信哉 の場合

SCENE_1 構造設計者を目指す原体験
3. 神戸へ

地震が起きてから1週間ほど経ち、「建築構造を志すのならば是非その被害状況をみておくこと。」との教授からの勧めに従い、神戸入りしました。しかしそこにあるのは破壊し尽くされた街のみで、想像を絶するような光景がいたるところに見受けられたのです。そして崩れ去った家々や建物の前にそっと添えられている花。そう、ほんの1週間前まではそこにはごく普通の家庭があったはずなのに、地震によって建物が倒壊し、建物が多数の人々の命を無残に奪っている事実を突きつけられました。

「建物が人の命を奪う」この事実を知った時、自分がいかに不純な動機で構造設計を志していたかに気づくと同時に、今後自分がやらなければならないことをはっきりと意識したのです。

層崩壊した市庁舎層崩壊した市庁舎
あなたの家がこのように押しつぶされたとしたら、、あなたの家がこのように押しつぶされたとしたら、、