一地球人(いちちきゅうじん)としての建築設備エンジニア
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- 地球を守るために、我々建築技術者に課せられた使命
- 1. 改めて地球環境問題について考える
- 2. 頭の中だけで実験できる?
- 藤村 淳一
- 2000年入社。本社設計本部に配属され、現在、設備グループ所属のエンジニア。
これまでに、銀座8丁目リコー本社移転プロジェクトや、シェラトンホテルなどのホテル系の新築・改修プロジェクトなどの設備設計に携わる。学生時代に覚えたカクテルづくりは今でも彼の特技のひとつ。「エンジニア」のほかに、実は「バーテンダー」という別の顔を思っているらしい。
SCENE_1 地球を守るために、我々建築技術者に課せられた使命
1. 改めて地球環境問題について考える
つい先日、インターネット上のニュースサイトに、『世界約1,000地点で観測した今年9月(2005年)の平均気温が、統計に残っている1880年以降最も高かった』という記事が掲載されていました。『地球温暖化』という言葉はずいぶん以前から、それこそ私が中学生の頃には聞いたことがあったと思いますが、当時その”実感”はほとんど無かったように記憶しています。それが、ここ数年の猛暑と、毎年の様に襲来する巨大台風や豪雨等、明らかに増加傾向にある自然災害を見ていると、いよいよ温暖化による影響が身近になってきたな、という気がします。
地球環境問題=温暖化、だけではもちろん無いのですが、身近な例として取り上げてみました。ちょっと硬いテーマかも知れませんが、このコーナーでは建築設備エンジニアという私の職業が、間違いなく今世紀、人類が抱える最大の課題となるであろう地球環境問題の解決に、どのように貢献できるのか?そんなことを考えていきたいと思います。
JAZZで有名なニューオーリンズに甚大な被害をもたらしたハリケーン『カトリーヌ』(写真中央の雲の塊)
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