NEWS 2023.06

「藤田美術館」が作品選集2023に掲載

  • 大きな羽を広げたような庇と開かれたアプローチは広く人々を迎え入れる

    大きな羽を広げたような庇と開かれたアプローチは広く人々を迎え入れる

  • 公園との境界を撤去し、隣接する公園とつながる美術館

    公園との境界を撤去し、隣接する公園とつながる美術館

  • 地域に開かれ誰もが自由に出入りでき、様々な文化芸術に触れあえる「土間」

    地域に開かれ誰もが自由に出入りでき、様々な文化芸術に触れあえる「土間」

  • 旧収蔵庫の鎧戸を再利用 他では代用できない唯一無二の部材はある種贅沢な空間を生み出し、新しい付加価値をもたらす

    旧収蔵庫の鎧戸を再利用 他では代用できない唯一無二の部材はある種贅沢な空間を生み出し、新しい付加価値をもたらす

  • 既存木材を再利用した天井ルーバーは様々な機能を内包している 展示ケースを内蔵した間仕切りは移動が可能。次のゾーンのテーマが垣間見え多様なストーリーに対応できる展示室

    既存木材を再利用した天井ルーバーは様々な機能を内包している
    展示ケースを内蔵した間仕切りは移動が可能。次のゾーンのテーマが垣間見え多様なストーリーに対応できる展示室

一般社団法人日本建築学会が2023年3月に刊行した「作品選集2023」に当社設計・施工作品の「藤田美術館」が掲載されました。
作品選集の刊行は1989年に始まり、日本における優秀な建築作品の発表の場として国内外より高い評価を受けています。

一般社団法人日本建築学会:https://www.aij.or.jp/

藤田美術館

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平面図

大阪市中心部にある藤田美術館の建て替え計画です。明治半ばから大正期にかけて関西経済界で大きな功績を残した藤田傳三郎(1841~1912年)の邸宅跡地に建つ美術館は国宝9件、重要文化財53件を含む約2,000件のコレクションを所蔵しています。明治維新時の廃仏毀釈運動で日本の貴重な文化財が海外へ流出し、また粗末に扱われ失われていくことに危機感を覚えた傳三郎は私財を投じ、古美術品の収集に努めた。「これら国の宝は一個人の私有物として秘蔵するべきではない。広く世に公開し同行の友とよろこびを分かち、またその道の研究者のための資料として活用してほしい」という想いを引き継ぎ、子どもからお年寄りまで皆さんに広く親しまれる美術館を目指しました。
今回の建て替えにあたってはかつて周辺一帯が藤田家の大邸宅であったように、隣接する都市公園(旧藤田邸跡公園)との間に設けられていた高い塀を撤去し境界をなくしました。開かれた庭には、公園にきた人びとが自由に散策しながら美術館に立ち寄ることができます。かつての藤田邸と大きな庭園が広がる風景を再現し、歴史の継承のあり方を追求しました。

建物概要

  • 建築主
    公益財団法人藤田美術館
    所在地
    大阪府大阪市都島区網島町10番32号
    用途
    美術館
    構造
    鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造
    階数
    地下1階、地上2階
    敷地面積
    3,305.98m2
    建築面積
    2,171.63m2
    延床面積
    4,214.36m2
  • 工期
    2018年11月~2020年8月
    設計
    大成建設株式会社関西支店
    施工
    大成建設株式会社関西支店
WORKS:
藤田美術館
NEWS:
「藤田美術館」がグッドデザイン賞を受賞

大成建設担当者

  • 平井浩之
    建築設計
    平井浩之
  • 渡邉智介
    建築設計
    渡邉智介
  • 宮本育美
    建築設計
    宮本育美
  • 松尾浩樹
    伝統・保存建築
    松尾浩樹
  • 杉江夏呼
    伝統・保存建築
    杉江夏呼
  • 関山泰忠
    伝統・保存建築
    関山泰忠
  • 中谷芙美子
    伝統・保存建築
    中谷芙美子
  • 岩井昭夫
    構造設計
    岩井昭夫
  • 湯浅孝
    設備設計
    湯浅孝
  • 永吉敬行
    設備設計
    永吉敬行
  • 木谷宇
    設備設計
    木谷宇
  • 山下剛史
    ランドスケープ
    山下剛史

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