NEWS 2022.04

「大宮区役所・大宮図書館」が
2022年日本建築学会作品選奨を受賞

  • 氷川の杜ひろば

    1階:氷川の杜ひろば:緩やかな段床、視線の抜けによって上部へ誘う

  • 北側外観

    北側外観:絹糸をまとった柔らかい外観。テラスの先には氷川参道が隣接

  • 吹抜けに面したスタディコーナー

    吹抜けに面したスタディコーナー:氷川参道の緑が感じられ、落ち着いた居場所となっている

  • ステップリビング

    ステップリビング:氷川参道の緑を感じながら憩える空間となっている

2022年3月に一般社団法人日本建築学会より「作品選集2021-2022」が刊行されました。
こちらに掲載された当社共同設計・当社施工作品の「大宮区役所・大宮図書館」が2022年日本建築学会作品選奨を受賞いたしました。
作品選集の刊行は1989年に始まり、日本における優秀な建築作品の発表の場として国内外より高い評価を受けています。
作品選奨はそれらの掲載作品の中から、特に優れたものを表彰するものです。

一般社団法人日本建築学会:https://www.aij.or.jp/

大宮区役所・大宮図書館

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スパイラル上につながる空間と多様なアクティビティ

人の出会いを紡ぐ、織枠としての新庁舎

新庁舎は、JR大宮駅周辺の商業化されたにぎわいから少し距離を置いた、氷川参道沿いの凛とした空気の流れを感じる、静寂な佇まいの地域に立地しています。今回、大宮区役所は既存庁舎の耐震不足に伴い、同様の問題を抱えていた大宮図書館を併設するPFI事業で建て替えすることになりました。
製糸業で近代化を支えたこの地の歴史より着想した「紡ぐ」というコンセプトに基づき、古くより織機として使われた「織枠」をセンターコアに見立てた構造計画に寄りシンプルなホワイトキューブのボリュームを提案しました。内部は効率よく区役所と図書館の用途を配置し、それらを大きな吹抜け会談でらせん状に融合させることで「人を紡ぐ」豊かなオープンスペースを創出しています。
外皮は絹織物のように柔らかく建物を包み、採光、眺望、視線をコントロールしています。氷川参道沿いのオープンテラスは、憩いの場として内部と外部をつなぐ装置となり、心地よく「まちを紡ぐ」建築の佇まいが実現しました。
子供からお年寄りまで、多くの人が一日を通じて訪れ、自分の場所を見つけ、自分の時間を思い思いに過ごすことができます。市民に開かれたこの建築は、これからもゆっくりと「時を紡ぐ」場所として成長していきます。

建物概要

  • 建築主
    大宮クロスポイント株式会社
    所在地
    埼玉県さいたま市大宮区吉敷町1-124-1
    用途
    庁舎、図書館、物販店舗、飲食店舗、
    自動車車庫、自転車駐車場
    構造
    鉄骨造(一部コンクリート充填鋼管造、
    地下1階柱頭免震)
    規模
    地下1階、地上6階、塔屋1階
  • 敷地面積
    7,548.53m2
    建築面積
    4,157.18m2
    延床面積
    23,541.76m2
    工期
    2017年7月~2019年3月
    設計
    久米設計・シーラカンスK&H・大成建設設計共同企業体
    施工
    大成建設株式会社関東支店
WORKS:
大宮区役所・大宮図書館
NEWS:
2021.09 「大宮区役所・大宮図書館」がBCS賞を受賞
NEWS:
2020.12 2020年度日本建築家協会優秀建築選(100選)に4作品が選出

大成建設担当者

  • 伊勢季彦
    建築設計
    伊勢季彦
  • 村瀬宏典
    建築設計
    村瀬宏典
  • 國分大輔
    建築設計
    國分大輔
  • 浅野晃宏
    建築設計
    浅野晃宏

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