生産施設をつくる〜設備設計〜
SCENE_3 設備設計に対する想い〜これから入社する方へ
1. 初心に返って
ある会議の席でのことですが、「入社したての頃は、設計図に書いた1本の配管であっても、その通りに出来上がった時はとても感動した」という発言がありました。私も強く同意します。入社してすぐの頃は、自分で設計できるはずもなく、諸先輩のお手伝いで図面訂正を行っていました(その当時はまだ手書きの図面が多く、電動消しゴムと型板で字を書いていた)。
新入社員研修の図面
入社して初めて書いた設計図。手書きです!
内容もわからずに毎晩遅くまで作業していても面白いわけがありません。いつの日か自分で設計できる日を心待ちにしながら、お手伝いと言う名の雑用をこなしていたころ、やっと担当させてもらえることになったプロジェクト(部分的なものでしたが)。担当させてもらえるだけでうれしく、図面に一本の線を引くのもどきどきしながらの設計でしたが、図面の通りに竣工した時は、何事にも替えがたい喜びがありました。
今でこそ自分で設計する機会が多く、いや、自分が担当することが当たり前になってしまってからは、このように感動することもほとんどなくなっていますが、たまには思い出しつつ設計に取り組むことも重要ではないでしょうか。