- Taisei Sapporo Building
- 3.知的制振システム TASMO
3.知的制振システム TASMO
TASMO(TAisei Smart suppression with MOnitor)は、建物の耐震性能および建築計画の自由度を向上させることを目的として開発された新時代の地震制御技術です。
TASMOとは?
TASMO(TAisei Smart suppression system with MOniter)とは、剛性の高い壁柱と、これをつなぐ境界梁(LOYAL 鋼材ダンパー)および壁柱脚部のオイルダンパーにより構成される制震システムです。
さらに床に加速度計、LOYALにひずみ計を付け、常時その疲労性状をモニタリングすることにより、建物全体の健全性を常に把握することができます。
大成札幌ビルのTASMO
北国の特性に合わせた環境配慮設計として熱負荷効率の向上が挙げられ、外壁開口の低減が計画されました。外壁自体を壁柱(構造躯体)として利用し、外壁構面に地震力を負担させる形式のTASMOとしています。
TASMOによる大空間
TASMOの特長は、地震時のエネルギーをすべて制震システム(壁柱、LOYAL、オイルダンパー)に吸収させることができるので、建物重量を支えるだけの柱は細く、少なくすることができます。
大成札幌ビルでは、外壁構面に地震力を負担させる形式としており、内部では高強度材料のプレストレストコンクリート梁を用い、スパン18.6mの柱のない広い大空間を実現しました。
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