- Taisei Sapporo Building
- 4.冷涼な気候を利用した北国空調システム
4.冷涼な気候を利用した北国空調システム
北国空調システムは、北国の冷涼な気候を効率よく利用し、外断熱の採用と躯体蓄熱方式により、最大限の省エネルギー化を実現するシステムです。
大成札幌ビルの空調システム
大成札幌ビルには画期的な空調システムが導入されています。それが、快適性と大幅な省エネルギーが両立する北国空調システムです。
この北国空調システムには、3つの大きな特徴があります。順を追って紹介いたします。
・外断熱+Low-eガラス
・コンクリート躯体蓄熱冷暖房システム
・フリークーリング+外気冷房+自然換気
外断熱+Low-Eガラス
外断熱が施されたコンクリート柱の外壁とLow-Eガラスにより熱の出入りを最小限化しました。
コンクリート躯体蓄熱冷暖房システム
コンクリート躯体を蓄熱媒体として利用し、空調熱源容量を削減しました。床コンクリートに冷温水配管を埋設し、冷水・温水による効率のよい蓄熱を可能にしました。スケルトン天井からは床躯体に蓄熱した熱を放射と対流により放熱し、床からは床全面吹出空調システム(T-Breeze Floor System)により空調し、ドラフト感を感じない清浄で快適な室内環境を実現しました。
フリークーリング+外気冷房+自然換気
躯体の冷却には冷凍機を使用せず、冷却塔で冷水を作るフリークーリングを積極的に利用し、冷熱エネルギーを有効活用しています。エコボイドの自動開閉換気窓を利用した自然換気や、外気冷房との組合せにより、さらに省エネルギー化をはかっています。
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