藤田美術館

日本建築学会賞作品選集2023、2022年度グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞2022博物館・文化空間部門金賞、日事連建築賞奨励賞、おおさか環境にやさしい建築賞

  • RC造
  • 曳家
  • 建替え
  • 部材再生
  • 三次元レーザー スキャナ計測
  • 生かし取り

解体する建物から生かし取りした部材を再利用し、歴史を継承

藤田美術館の象徴である「蔵」を次の時代へ継承(株式会社エスエス 左海一郎撮影)

再利用した蔵扉、床石(株式会社エスエス 左海一郎撮影)

再利用したギャラリーの鎧戸、床板(株式会社エスエス 左海一郎撮影)

解体前の蔵の鎧戸(岩﨑和雄撮影)

多宝塔を曳家し、位置を変えて保存(株式会社エスエス 左海一郎撮影)


唯一無二の存在感を放つ再利用部材

隣接する旧藤田邸跡公園を含め、周辺一帯はかつて藤田家の敷地でした。敷地四周に設けられていた高い塀を撤去し、道路や公園と接続することで自由に誰もが出入りできる開かれた美術館としました。
1911(明治44)年に建設された鉄筋コンクリートの蔵は、100年以上長きにわたり美術品を守ってきました。この蔵から様々な部材を生かし取りし、新しい美術館に再利用しています。

所在地大阪府大阪市
発注者公益財団法人藤田美術館
設計者大成建設株式会社一級建築士事務所
創建年1910年(旧建物)
1682年-1692年頃(多宝塔)
竣工年2020年
WORKS藤田美術館