港区立郷土歴史館等複合施設
(ゆかしの杜)

港区指定文化財、日本建築学会賞(業績)、第29回BELCA賞、第8回耐震改修優秀建築表彰国土交通大臣賞耐震改修優秀建築賞、日本建築家協会優秀建築選、東京建築賞優秀賞、照明普及賞

  • SRC造
  • 耐震補強
  • 用途変更
  • 部材再生
  • 三次元レーザー スキャナ計測
  • 色彩調査

公共施設として再生し、
積極的に利活用

改修後の外観:外壁は劣化調査の上、補修工事を行った。環境性能向上のためアルミサッシを更新。
バリアフリー化のために新たにスロープを設けた(三輪晃久写真研究所撮影)

創建時の旧公衆衛生院(大成建設所蔵)

旧図書閲覧室を改修した郷土歴史館展示室(三輪晃久写真研究所撮影)

中央ホールの吹抜けにガラス手すりを設置(三輪晃久写真研究所撮影)

部材再生:タイルの試し焼き


「内田ゴシック」デザインの旧公衆衛生院を用途変更

1938年竣工、2002年の機能移転後に閉鎖されていた旧公衆衛生院の建物(内田祥三設計、大倉土木(現大成建設株式会社)施工)を港区が取得し、郷土歴史館・がん在宅緩和ケア支援センター・子育て関連施設・区民協働スペースなどが入る複合施設として改修しました。
創建当時の意匠や技術などの文化財的な価値を保存しながらも、公共施設としての安全・安心、積極的な利活用に応えるために、既存建物を現行法規に適合、耐震安全性を確保し、最新設備を導入して再生しています。

所在地東京都港区
発注者港区
元設計者内田祥三
設計基本設計・実施設計監修・監理:日本設計
実施設計:大成建設一級建築士事務所・香山壽夫建築研究所・JR東日本建築設計
創建年1938年
竣工年2018年