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bygone days
2003年 秋
SCENE_3 2003年 秋
しもきた克雪ドーム 膜面座標検討スケッチ
しもきた克雪ドームの現場では、鉄骨の発注が急がれていた。108m×108mの正方形アリーナから丸く膨らんだドームは、「等張力曲面」というシャボン玉と同じ理屈で作られた曲面の屋根に包まれている。等張力曲面上の点は簡単な関数で表現することが不可能であることが知られており、スーパー楕円関数とよばれる関数による近似式を用いて全ての座標が管理された。
まず、ドームの屋根表面に張られるテフロン膜が理想的な等張力曲面に乗るように設定された。一本一本の鉄骨の形状は全て膜の位置から逆算して求められ、近似式に補正をかけて算出していった。気の遠くなるような作業だった。膜面がその他の材料と取り合う部分については端部の納まり等を含め、さらに複雑な検証が行われた。このようにして、ひたすら滑らかな曲面を形成するための検討が続いていた。
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