2021.02 「大成建設技術センター 材料と環境のラボ」が省エネ大賞省エネルギーセンター会長賞受賞
当社設計・施工作品の「大成建設技術センター 材料と環境のラボ(次世代研究開発棟)」が、2020年度省エネ大賞省エネ事例部門省エネルギーセンター会長賞を受賞しました。
一般財団法人省エネルギーセンターが主催し、経済産業省が後援する省エネ大賞は、わが国の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネ取組みや、先進的で高効率な省エネ型製品並びにビジネスモデルを表彰する制度です。
この表彰事業では、公開の場での審査発表会や受賞者発表会、さらには全応募事例集や受賞製品概要集などを通じ、情報発信や広報を行うことにより、わが国全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的としています。
一般社団法人省エネルギーセンター:
https://www.eccj.or.jp/
大成建設技術センター 材料と環境のラボ(次世代研究開発棟)
メカニカルバルコニー:外装にメッシュ状膜材を採用し、設備配管を隠しつつ外部からの視線を制御
実験室:実験環境の可変性を高める天井レスラボ
2階廊下(手前に会議室入口):会議室への視線を制御し、音を拡散させる異形断面の木ルーバー
会議室:フラッターエコーの低減と書架機能を持つ壁面パネル、吸音シート天井「T-Silent Film」の採用により音環境に配慮。
薄型光ダクト「T-Light Duct100」を採用。高さ10cm程の薄いダクトで部屋の奥まで光を取り込むことが可能
大成建設技術センターの材料実験棟の増改修計画です。
LCCO2削減効果が高い既存躯体の活用を選択し、躯体以外の内外装仕上や設備機器をすべて更新しました。
実験室の省エネ性と快適性および安全性を向上する「T-Labo. Next」の開発など、様々な環境技術の導入を行うことでエネルギー多消費型の施設にあっても省エネおよび創エネ性能に優れるNearly ZEBを達成する、地球環境にやさしい実験施設への転身を図りました。
「T-Labo. Next」を構成する最先端要素技術
- 次世代人検知センサー「T-Zone Saver」を利用して人の在・不在に応じて空調を制御し、空調エネルギーの省エネと快適性を両立
- 環境負荷低減型外気導入システム「T-DC Air Diffuser」により、ドラフトチャンバー導入空気を処理するのに必要な空調エネルギーを大幅に低減
- 排気位置・風量可変システムにより、試薬の種類によって実験室の排気を適正に切り替えることが可能
建築主 | 大成建設株式会社 |
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所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344-1 |
用途 | 研究所 |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地下2階、地上3階 |
敷地面積 | 34,821.92m2 |
建築面積 | 1,817.77m2 |
延べ面積 | 5,189.82m2 |
工期 | 2017年3月~2018年9月 |
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
施工 | 大成建設株式会社横浜支店 |
詳細 | WORKS: https://www.taisei-design.jp/de/works/2018/labo.html |
設計担当者
設備設計
岩村卓嗣
設備設計
信藤邦太
建築設計
関政晴
構造設計
服部敦志