2019.06 「長崎みなとメディカルセンター」が設備技術でダブル受賞
当社共同設計・共同施工作品の「長崎みなとメディカルセンター」が、「第33回 空気調和・衛生工学会振興賞 技術振興賞」と「令和元年度 デマンドサイドマネジメント表彰 ヒートポンプ・蓄熱センター理事長賞」を受賞しました。
公益社団法人空気調和・衛生工学会が主催する空気調和・衛生工学会振興賞は、空気調和・衛生工学と工業の振興と発展および新進の研究者・技術者を育成することを目的として、特に優秀な技術に関する業績に対して表彰するものです。
当作品では、「災害拠点病院を支える設備の構築と省エネ検証」の技術を評価されました。
公益社団法人空気調和・衛生工学会:
https://www.shasej.org/
一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターが主催するデマンドサイドマネジメント表彰は、電力負荷平準化に資すると認められるシステム(機器を含む)の一層の普及および社会への啓発を図ることを目的として、電力負荷平準化システムを広く公募し、そのうち特に優れたものを表彰するものです。
当作品では、「排熱利用ヒートポンプ(水熱源エコキュート)を活用した電力平準化システムの運用」の技術を評価されました。
一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センター:
https://www.hptcj.or.jp/
長崎みなとメディカルセンター
災害拠点と高度先進医療の機能を合わせ持つ総合医療施設として、安全かつ円滑な医療活動をサポートする空調設備、衛生設備を実現するため下記の4つのテーマを挙げました。
災害拠点病院を支える強靭な設備を実現
- インフラ引込は複数のルートを確保し、信頼性を向上
- 電気+ガス+油の3種類のエネルギー言を使用する複合エネルギーシステム
- 全て(冷水、温水、蒸気、給湯)の供給エネルギーは、2種類以上のエネルギー源が使用可能とし、災害に強いシステム
- 重要機器は複数台に分割し、相互バックアップを図り、システムの信頼性を向上
- 冷却水を使用しない空気熱源を採用し、運用の可能性、選択制を拡大
- 災害インフラ途絶時でも3日間以上機能を維持
良質な医療環境の実現
- 患者、スタッフに対する快適環境を目指し、医療効果を最大限発揮する施設
- 院内感染防止に配慮した安全性の高い施設
環境・省エネルギー性への配慮
- 空調不可低減と良質な空間を両立する日射遮蔽
- 排熱利用を行い、高効率運転
- CO2排出量の少ない地球環境にも配慮したシステム
ライフサイクルコストの低減
- 建設、運転、維持管理費の総合評価を行い、システムを決定
- 高耐久、高効率機器を採用
- 電力、都市ガスを併用し、エネルギー情勢の変化への追従性を確保
- シンプルで維持管理、更新に対応しやすい設備システム
建築主 | 長崎ホスピタルパートナーズ株式会社 |
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所在地 | 長崎県長崎市新地町6-39 |
用途 | 総合病院 |
構造 | 1期棟・2期棟:鉄筋コンクリート造(免震構造) 駐車場棟:鉄骨造 |
規模 | 1期棟:地下2階、地上8階 2期棟:地下1階、地上4階 駐車場棟:地上5階 |
敷地面積 | 11,017.72m2 |
建築面積 | 8,215.71m2 |
延床面積 | 48,720.67m2 |
工期 | 2012年2月~2017年1月 |
設計 | 久米設計・大成建設・松林建築設計事務所・池田設計設計共同企業体 |
施工 | 大成・西海・三基・松栄特定建設工事共同体 |
詳細 | WORKS: https://www.taisei-design.jp/de/works/2017/minato.html |