2017.02 「等々力陸上競技場メインスタンド」がJIA優秀建築選(100選)に選出
当社共同設計・施工作品の「等々力陸上競技場メインスタンド」が「2016年度優秀建築選(100選)」に選出されました。
公益社団法人日本建築家協会(JIA)が主催する「優秀建築選(100選)」は、日本国内におけるその年度の優秀な建築作品を選定し、「JIA建築年鑑」に収録し、その活動と業績を広く社会に伝えることにより、文化としての建築の価値を拡める事を目的としています。
公益社団法人日本建築家協会(JIA):
https://www.jia.or.jp/
日本初「公園一体型スタジアム」
川崎市発注による、等々力緑地の中に位置する等々力陸上競技場メインスタンドの建替計画です。
この計画では、従来の外に閉じた求心型のスタジアムでなく、求心性を保ちつつも、公園に開かれ、賑わいを発信し、地域とつながるスタジアムを目指しました。
これまでにない「開かれた」スタジアム
視線や空気の抜けを意識し、内外に巨大壁面ができないように配慮しています。
公園口から競技場に向かう軸線が、そのまま内部に引き込まれるような屋根のデザインとしており、屋根の一部が、軸線に対して大きく開かれた観客を迎え入れるゲートとなります。
周辺環境との調和・公園との繋がり
周辺環境への影響を和らげる低い屋根と公園の緑に調和する再生木を使った軒天を採用しています。
公園と連続する丘のような緩やかな曲線を用いた開放的な緑化したデッキを前面に配置し、スタジアム前面には光を取り入れる吹抜けとシンボルツリーを配置しています。
公園のスケールと調和させるため、店舗は分節形態を取っています。
観戦環境の向上
構造体の工夫により、フィールドに近く、臨場感が高まる「超前傾スタンド」を実現しています。
WC階を集約し、動線の交錯を解消する平面・断面計画の工夫により、スタンド内の混雑を緩和しています。
最上階にスカイテラスを設け、数々のバラエティシートを用意するなど、新しい観戦空間を提案しています。
等々力陸上競技場メインスタンド | |
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建築主 | 川崎市 |
所在地 | 神奈川県川崎市中原区等々力1番 |
用途 | 観覧場 |
構造 | 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、PC造 |
規模 | 地上6階 |
建築面積 | 10,154.02m2 |
延床面積 | 21,853.86m2 |
工期 | 2012年10月~2015年3月 |
設計 | 株式会社日本設計・大成建設株式会社設計共同企業体 |
施工 | 大成建設株式会社横浜支店 |
詳細 | WORKS: https://www.taisei-design.jp/de/works/2015/todoroki.html |