2004.02 第13回BELCA賞を、当社設計施工の2作品が受賞
ロングライフ部門に「ザ・シンフォニーホール」、ベストリフォーム部門に「ノリタケの森」が受賞。
(社)建築・設備維持保全推進協会(BELCA、高木丈太郎会長)は、第13回BELCA賞の表彰作品を決定しました。
同賞は、良好な建築ストックの形成に寄与することを目的に設けられた賞で、適切な維持保全を実施したり、優れた改修を行った既存の建築物のうち、特に優秀なものを選び、その関係者をロングライフ、ベストリフォームの2部門に分けて表彰しています。
今回当社は、ロングライフ部門に「ザ・シンフォニーホール」、ベストリフォーム部門に「ノリタケの森」と、ともに設計・施工を一貫して受け持った作品が授賞。コンバージョン・ブームに先駆け、維持保全や改修分野でも当社の高い実力が認められました。
(社)建築・設備維持保全推進協会:
https://www.belca.or.jp/
【ロングライフ部門】 ザ・シンフォニーホール
[ロングライフ部門]
建築物のロングライフを考慮した適切な設計のもとで建築され、さらに長年にわたって適切な維持保全が実施された築20年以上の建築物
[講評]
「ザ・シンフォニーホール」(1982年竣工)は、現在の日本でも数少なく、竣工当時にはより希少価値のあるクラシック音楽専用ホールとして建設された建物である。残響時間2秒を実現するため、模型実験を含めた詳細な検討の末に建てられた建物であり、このホールの音響性能の維持を第一優先課題として、音響反射体・拡散体の維持・保全、客席の木製椅子の張り替え、発生音対策を考えての設備改修などが極めて着実に行われてきた点が高く評価された。また、計画当初考えられなかった女性聴衆の増加に伴う女子便所の増設、休憩時間をより充実させるための諸施設の改修なども違和感なく成功させており、設備機器設置スペースに余裕があったため設備改修も無理なく行われている。
ザ・シンフォニーホール | |
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所在地 | 大阪府大阪市北区大淀南2-3-3 |
用途 | コンサートホール |
竣工 | 1982年(昭和57年) |
所有者 | 朝日放送株式会社 |
設計者 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
施工者 | 大成建設株式会社 |
維持管理者 | 朝日放送株式会社 |
【ベストリフォーム部門】 ノリタケの森
[ベストリフォーム部門]
最近の改修で画期的な活性化が図られた建築物(改修後1年以上)のうち、特に優秀なもの
[講評]
「ノリタケの森」は、明治37年の創業以来活動し続けてきた工場施設の改修と一部取壊しによって産業施設の記念碑的な展示施設として、新しい都市空間を創造した優れたリフォームである。JR名古屋駅にごく近い地域で、閉鎖的な工場施設を明るく活気のある開放空間に変えた意義は深い。かつての、工場の象徴であった煙突を新しい公園的空間のシンボルに変貌させたデザインは巧みで注目を引くものであった。
ノリタケの森 | |
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所在地 | 愛知県名古屋市西区則武新町3-1-36 |
用途 | 改修前:窯業土石製品製造工場 改修後:店舗、レストラン、ギャラリー |
竣工 | 1954年(昭和29年) |
改修 | 2001年(平成13年) |
所有者 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド |
改修設計者 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
改修施工者 | 大成建設株式会社 |