林・読売新聞販売店
- 用途:事務所、社員寮
- 所在地:埼玉県さいたま市
- 延床面積:447.96m2
- 地上:3階
建築設計主旨
さいたま市の東武野田線東岩槻駅の東約300mに位置する、有限会社常勝を建主とする読売新聞販売店です。計画当初は可能な限り同一フロアに収める要望のあった作業スペース・事務室等の諸機能を、フットプリントの制約から「折り曲げられた一枚の構造体」に織り込む事で同義としてとらえ、計画を行いました。一見、不規則に思われる「壁から床へ、そしてまた壁となり、最終的に屋根となる収まり」については、端部に至るまで必要となるt=145mmの構造体をXY軸に続くS軸として扱い、そのS軸に対して部位により必要となる構造体・建築的な収まりをオフセットするシステムにより明快に収めました。
構造設計主旨
建物を印象付ける形態そのままの折り曲げられた躯体と、それと直交するいくばくかの耐力壁をRCにより構成し地震力等を負担、それ以外は垂直荷重を受ける鉄骨柱のみとする事で建築コンセプトをそのまま生かした構造体としました。又、先述の折り曲げられた躯体に「球体ボイドスラブ」を利用する事により自重を抑えつつ強度を確保する事で梁を無くし、日影規制による限られた建物高の有効活用及びコンセプトをより明快なものとする設計としました。
設備設計主旨
インテリアにおいては床置・ノズル吹き等による空調方式の採用及び必要照度を確保しながらも極力設置範囲を絞った照明計画を行う事により、天井・壁・床の連続したデザインを促す計画としました。又、省エネに配慮し、照明点滅区分の細分化・人感センサーの採用等を行いました。エクステリアにおいては屋外階段側に諸設備を集約する事により、外観への影響を少なくすると共にメンテナンス性の良い計画としました。
担当
大成建設担当者 | |
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建築設計 | 伊勢季彦、小林浩 |
構造設計 | 小林祥一 |
設備設計 | 渡辺睦典 |
電気設計 | 岡本 隆 |
社外受賞
2006年 | グッドデザイン賞 |
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