早稲田大学 早稲田キャンパス2号館(旧図書館)

東京都選定歴史的建造物、第21回BELCA賞

  • RC造
  • 耐震補強

創建時構造思想を継承する書架形補強システム

天井漆喰補強を行った旧大閲覧室(現・會津八一記念博物館常設展示室)

創建時は図書館として建設された早稲田キャンパス2号館

鋼板補強による書架型補強システム「T.T−WALL」

狭い空間での施工のため、補強材は細かくパーツ化


内外部の歴史的価値を損なわない方法による耐震改修

建物を継続使用しながら、保存改修工事を行いました。工事内容は「特徴的な内部空間である旧大閲覧室の天井漆喰補強」と「内外部の歴史的価値を損なわない方法による耐震改修」です。創建時の構造設計者 内藤多仲の構造思想を継承し、鋼板補強による書架型補強システム「T.T−WALL」を開発しました。火を使うことなく組み上げられる鉄製補強ユニットは、蔵書を残しながら施工でき、補強後は書架としても機能する新しいシステムです。

所在地東京都新宿区
発注者学校法人早稲田大学
元設計者内藤多仲、今井兼次、桐山均一
改修設計者大成建設株式会社一級建築士事務所
創建年1925年
竣工年2010年