cubic M
SCENE_3 プロジェクトを振り返って3
- 中藤:
- いろんなエッセンスが詰まっています。一つ一つ解決するのに、すごく時間がかかっていますけど。
- 司会:
- なるほど。それではそれほど大きな問題もなく、順調に設計は進んだわけですね?
- 河野:
- 3案をプレゼンテーションして、その中藤のメゾネットの案を古道さんが気に入ってくれて、私は中藤をこのプロジェクトの担当させることにして、スタートを切りました。メゾネットでもやるよっていうデベロッパーが現れるのを待ちましたけど、全然現れない。デベロッパーが三井不動産住宅リースに決まると、運営や事業収支的なことを考えた参考プランがまわって来るわけですよ。そうするとメゾネットではダメだなあって。それでも、うちの規定では30平米は必要だとか、いろいろとうるさかったですね。
- 中藤:
- それに輪を掛けて困ったのが、不燃公社の融資を受けたことです。不燃公社のプログラムは、ある一定レベルの住宅の性能を確保することで建築費を融資するというものなのですが、非常に厳しい規定でした。一般的なデザイナーが建てているような規定でなくて、ことこまかく決まっていて。これをクリアして、どういうものが建てられるのかってのはありました。
- 司会:
- ということは、与件はオーナーからではなく違うところから与えられたわけですね。
- 中藤:
- そういう意味では他の仕事と何ら変わることなく、条件の厳しさはいろいろあったといえます。
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