当社共同設計・当社共同施工作品の「横浜BUNTAI」が2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。
(「横浜BUNTAI」と「ホテルコメント横浜関内」の共同受賞)
公益財団法人日本産業デザイン振興会が主催する当賞は、総合的なデザインの推奨制度です。
デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動であり、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。
当賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
GOOD DESIGN AWARD (g-mark.org):https://www.g-mark.org/
横浜BUNTAI+ホテルコメント横浜関内:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20739
横浜BUNTAI
概要
「横浜BUNTAI」を核とし、隣接する民間収益施設・ホテル、周辺街区・横浜武道館と一体となった関内・関外をつなぎ、街に新たな回遊性と賑わいを生む整備事業です。市民に親しまれてきた横浜文化体育館の歴史・文化を継承し、未来に向けた活気あるまちづくりを牽引する、人・文化・まちをつなぐ交流拠点を創出しました。
デザインのポイント
・横浜らしさを象徴する「帆」をイメージした「シンボリックアリーナ」:交流と集客を生む親しみやすいフォルム
・多彩な興奮と感動を生む「ハイパフォーマンスアリーナ」:様々なイベント利用に転換容易なU字型アリーナ
背景
関内駅周辺地区のまちづくりのリーディングプロジェクトとして、市民利用はもとより、大規模な大会やコンサートなどの興行利用にも対応したアリーナ施設を整備しました。横浜の新たなスポーツ振興の拠点とするとともに、コンサートなどの様々な興行利用を積極的に図り、関内駅周辺地区の賑わい創出の核とすることを目的としています。
同時期に一体的に整備された「横浜武道館」は市民スポーツの場を提供し、「横浜BUNTAI」との連携により大規模なイベント・大会の運営を可能としています。同時に竣工した民間収益施設・ホテルと一体的な景観を生み出し、「横浜BUNTAI」とホテルの機能の相乗効果と併せ、街区全体の活性化も目指しました。
経緯とその成果
横浜の浜風を受けて進む船の「帆」をイメージした流線型のフォルムは、未来に向かい漕ぎ出す横浜らしさを象徴し、ホテルと一体的な外観としました。外装のモアレ効果により風に揺らぐかの表情は、訪れるたび移り変わり、夜景の演出性と合わせ新たな街の景観を創出しています。
内部空間は、プロリーグにも対応する高水準のアリーナとして、プレミアムラウンジ、VIPルーム等によるホスピタリティ溢れる観戦環境を創出しています。壁面の大型ワイドビジョンは、「魅せる」アリーナとして演出性を高め、観客席をU字型の劇場型アリーナとすることで、スポーツ・音楽イベント双方に臨場感・一体感を生む空間としています。また、照明・音響の設置が容易な天井面デッキにより多様な演出に応え、次のイベントへ転換を容易とし稼働率を高めています。
建築ファサードデザインの設計プロセス
建物概要
- 建築主
- 株式会社 YOKOHAMA文体
- 所在地
- 神奈川県横浜市中区不老町2丁目7番
- 用途
- 観覧場
- 構造
- 鉄筋コンクリート造、鉄骨造
- 階数
- 地上3階、塔屋1階
- 敷地面積
- 10,057.23m2
- 建築面積
- 7,997.46m2
- 延床面積
- 15,462.95m2
- 工期
- 2022年1月 ~ 2024年1月
- 設計
- 梓設計・アーキボックス・大成建設設計共同企業体
- 施工
- 大成建設・渡辺組建設共同企業体
- WORKS:
- 横浜BUNTAI
大成建設担当者
-
- 建築設計
- 輿石秀人
-
- 建築設計
- 横地哲哉
-
- 建築設計
- 倉持翔太
-
- 建築設計
- 高山武
-
- 建築設計
- 鈴木彰信
-
- 建築設計
- 久保順司
-
- 構造設計
- 有山伸之
-
- 構造設計
- 御所園武