WORKS 2024

ザ・パークハウス戸越公園タワー

The Parkhouse Togoshikouen Tower

  • 北西側外観:垂木を思わせるデザインの庇と袖壁の形状で、まちの新たな 「GATE」 を表現

  • 東側外観:重厚感と繊細さを兼ね備えたファサード

  • エントランスアプローチ:下見張りの石壁が美しい陰影を織りなす清廉な佇まいのエントランス

  • フロントガーデン(夜景):戸越公園の池や丘などの風景をモチーフとした広場が住人を迎える

  • 風除室:古くから築城に利用されてきた小松石を用いた荘厳な印象の石積み

  • エントランスホール:カーテンウォールに葉枝モチーフパターンを施し、ホール内に木漏れ日を思わせるやわらかな影が落ちる

  • エントランスホール(夜景):シャープな縦ラインの照明、柔らかなグラデーションを作る間接照明等により昼間とは違った表情をみせる

  • 超高層RC制振構法「TASS-Flex® FRAME」

    新しい超高層RC制振構法「TASS-Flex® FRAME」:タワーパーキング周囲の連層壁間に鉛直方向のオイルダンパーを配置し、連層壁の持つ建物変形均一化効果とダンパー変位増幅効果により効果的に地震の揺れを低減

  • 「TASS-Flex® FRAME」 実験動画

  • 風除室設置花粉等浄化装置「T-Clean Air」

    風除室設置花粉等浄化装置「T-Clean Air」:風除室内に設置されたエリアを通過することで、衣服や頭髪に付着した花粉やPM2.5等をエアシャワーとファンフィルターユニットで除去し、室内に持ち込まないことが可能

用途
共同住宅、店舗
所在地
東京都品川区
延床面積
22,286.64m2
階数
地下1階、地上23階、塔屋1階

建築設計コンセプト

武家屋敷の記憶を現代に伝える、まちの新たな正面玄関

「戸越公園駅周辺まちづくりビジョン」対象区域における、地上23階建て超高層住宅+商業の複合市街地再開発事業です。
かつて武家屋敷が広がっていたまち、戸越公園の歴史を紐解き、「荘園の門」というコンセプトを、印象的な門型フレームの高層部ファサード、低層部の下見張りの石壁外壁などにより、モノトーンを基調とした重厚感と気品のあるデザインで表現しました。
戸越五丁目19番地区、再開発のスタートプロジェクトであり、次代の顔として地域の発展を象徴するランドマークを目指しました。

戸越の風景を引き継ぐ、この場所ならではのデザイン

エントランス前に広がるフロントガーデンには、「戸越公園」の特徴である 「丘、池、回遊動線 」を引用したデザインとし、慣れ親しんだ雰囲気を持ちながらも新たな憩いの場を創出しました。
また、カーテンウォールには、戸越公園の緑をモチーフにコンピューテショナルデザインにより生成したパターンのセラミックプリントを施しました。エントランスホールには木漏れ日を思わせるやわらかな影が落ち、変化に富んだ表情を魅せます。

構造設計コンセプト

当社開発の新たな超高層RC制振構法「TASS-Flex® FRAME」を初適用

本建物において、当社で開発した従来とは全く異なる新しい制振構法「TASS-Flex® FRAME」を初適用しました。
今まではプランや構工法の制限から効果的な制振装置の設置ができず、大きな制振効果を得ることが難しかった超高層RC建物で、従来の限界を大きく超える高い制振性能を実現することができました。
本技術では建物コア部の機械式駐車場の周囲に連層壁と鉛直方向のオイルダンパーを集約配置し、建築計画への影響を最小限に留め、居住空間の有効面積を最大限確保するとともに、連層壁がもつ建物変形均一化効果とダンパー変位増幅効果を利用することで、最小限の構造部材で効果的に地震の揺れを低減することが可能となりました。

設備設計コンセプト

当社が独自に開発した花粉等浄化装置「T-Clean Air」を初適用

本建物において、当社が独自に開発した、エアシャワーとファンフィルターユニットを組み合わせた花粉等浄化装置「T-Clean Air」を初適用しました。本装置を風除室に設置することにより、衣服や頭髪に付着した花粉やPM2.5等を素早く除去し、建物内への持込みを軽減することで、健やかで心地よい住環境づくりに寄与しています。

担当

設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 清水悟、土谷睦、大久津竜輝(前期)、水上裕二、森田英雄(前期)、川和田由美
構造設計 河本慎一郎、辰濃達、川岡千里、脇田拓弥
設備設計 川崎賢哉、瀬下哲也、長谷川涼太
電気設計 川崎賢哉、中井信雄、十倉智弘
ランドスケープ 山下剛史、神田祐樹
インテリア 軽部能充、羯磨貴子

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