- 用途
- 大学
- 所在地
- 山口県周南市
- 延床面積
- 6,641.93m2
- 階数
- 地上5階、塔屋1階
建築設計コンセプト
キャンパスと地域を結ぶ知の拠点
大学の公立化、 看護学科新設に伴う新校舎の計画です。
1・2階に展開する共有空間は、敷地の高低差をフロア構成に取込み、「交流」「情報」「学修」の3つのスペースを連続的に配した見通しの良い開放的な空間としました。キャンパスの四方へと繋がるこの空間はウェルビーイングスクエアと名づけられ、学内だけでなく地域の方々にも開放され、様々な人々が集い交流する居場所となっています。
広がりとつながりを象徴するデザイン
低層部を絞って四周に軒下空間を生み出し、キャンパスの見通しと回遊性を高める配置計画としました。大きく巡らせた軒の広がりが人々を迎え入れ、地域とのつながりを象徴するデザインとなっています。
また、老朽化の著しかった野外ステージを新校舎と屋内外で連携する円形広場として再生し、キャンパスの記憶を継承しています。
構造設計コンセプト
細柱により浮遊感を実現させた構造計画
構造種別について、偏土圧を受けるため1階部分を鉄筋コンクリート造、ロングスパンとなる2階以上を鉄骨造としました。ELV等のコア部分に耐震用アンボンドブレースを設けることで、地震力を効率よく吸収し、Φ450の細柱で主架構を計画しましした。また、外周部の庇を鉄筋コンクリート造とし、1~2階の外壁をセットバックさせることで、浮遊感のある建物を実現させました。
設備設計コンセプト
メンテナンス性と省エネ性に配慮したローコストな設備計画
ウェルビーイングスクエアおよび中央吹抜け部にはサーカディアン照明制御を計画し、空間を演出しました。
教室の換気にはCO2センサーによる換気風量制御付の全熱交換器を採用することで、省エネ性に配慮しました。
既存校舎からインフラ供給を受けることで設備諸室の省スペース化とローコスト化を図りました。
小部屋となる5階研究室の空調機はメンテナンス性・コスト面で優れる小型の個別PAC空調機を採用しました。
担当
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
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照明デザイン | 株式会社ライティングM |
サインデザイン | シニフィエとデザイン |
外構デザイン | ウダカミチオ.ランドスケープ.スタジオ |
監理 | 株式会社あい設計 |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 輿石秀人、高島守央、高山武、山下優美子 |
構造設計 | 中島崇裕、多田脩佑 |
設備設計 | 根本昌徳、八嶋一志、平山裕二 |
電気設計 | 根本昌徳、土屋暁子 |
受賞
2025年 | 照明施設賞 |
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2024年 | 日本サインデザイン賞 銅賞 中国地区デザイン賞 |