WORKS 2024

周南公立大学 S1号館

SHUNAN UNIVERSITY BUILDING Sl

  • 西側正面外観:軒の広がりが人々を迎え入れる

  • 南西側外観:低層部を絞って四周に軒下空間を生み出し、キャンパスの見通しと回遊性を高めた

  • 円形広場:既存の野外ステージを再生しキャンパスの記憶を継承。新校舎と屋内外で連携する

  • 夜景:柔らかな光で浮かび上がる軒下空間

  • ウェルビーイングスクエア1:開放的で見通しがよく、多様な交流を生み出す

  • ウェルビーイングスクエア1:キャンパスの地形を取込み、交流、情報、学修の3つのスペースが連続的につながる

  • ウェルビーイングスクエア2:キャンパスプロムナードに面し、回遊の拠点となる

  • 中央吹抜:建物全体にトップライトからの光が降り注ぐ

  • 5階学生学修ラウンジ:周南の街並みを望める学生たちの居場所

  • MOVIE

用途
大学
所在地
山口県周南市
延床面積
6,641.93m2
階数
地上5階、塔屋1階

建築設計コンセプト

キャンパスと地域を結ぶ知の拠点

大学の公立化、 看護学科新設に伴う新校舎の計画です。
1・2階に展開する共有空間は、敷地の高低差をフロア構成に取込み、「交流」「情報」「学修」の3つのスペースを連続的に配した見通しの良い開放的な空間としました。キャンパスの四方へと繋がるこの空間はウェルビーイングスクエアと名づけられ、学内だけでなく地域の方々にも開放され、様々な人々が集い交流する居場所となっています。

広がりとつながりを象徴するデザイン

低層部を絞って四周に軒下空間を生み出し、キャンパスの見通しと回遊性を高める配置計画としました。大きく巡らせた軒の広がりが人々を迎え入れ、地域とのつながりを象徴するデザインとなっています。
また、老朽化の著しかった野外ステージを新校舎と屋内外で連携する円形広場として再生し、キャンパスの記憶を継承しています。

構造設計コンセプト

細柱により浮遊感を実現させた構造計画

構造種別について、偏土圧を受けるため1階部分を鉄筋コンクリート造、ロングスパンとなる2階以上を鉄骨造としました。ELV等のコア部分に耐震用アンボンドブレースを設けることで、地震力を効率よく吸収し、Φ450の細柱で主架構を計画しましした。また、外周部の庇を鉄筋コンクリート造とし、1~2階の外壁をセットバックさせることで、浮遊感のある建物を実現させました。

設備設計コンセプト

メンテナンス性と省エネ性に配慮したローコストな設備計画

ウェルビーイングスクエアおよび中央吹抜け部にはサーカディアン照明制御を計画し、空間を演出しました。
教室の換気にはCO2センサーによる換気風量制御付の全熱交換器を採用することで、省エネ性に配慮しました。
既存校舎からインフラ供給を受けることで設備諸室の省スペース化とローコスト化を図りました。
小部屋となる5階研究室の空調機はメンテナンス性・コスト面で優れる小型の個別PAC空調機を採用しました。

担当

設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
照明デザイン 株式会社ライティングM
サインデザイン シニフィエとデザイン
外構デザイン ウダカミチオ.ランドスケープ.スタジオ
監理 株式会社あい設計
大成建設担当者
建築設計 輿石秀人、高島守央、高山武、山下優美子
構造設計 中島崇裕、多田脩佑
設備設計 根本昌徳、八嶋一志、平山裕二
電気設計 根本昌徳、土屋暁子

受賞

2025年 照明施設賞
2024年 日本サインデザイン賞 銅賞 中国地区デザイン賞

SEARCH