- 用途
- 実験施設
- 所在地
- 岐阜県各務原市
- 延床面積
- 3,587.63m2
- 階数
- 地上2階
建築設計コンセプト
人が出会う「自然と共生する交流&BCP拠点」 / Industrial Park 「川島工園」
「豊かな水源、森林に囲まれた土地に公園工場を実現したい」という初代CEOの想いと敷地の背景を呼び起こすように、「自然環境と共生」した「敷地内の交流拠点」となる食堂・オフィス空間を敷地の中心に建設しました。「災害時にも人が集まる」BCP拠点となる本施設は、RCと鉄骨造のハイブリッド構造により「堅牢性」と「開放感のある空間」を併せ持つ建物としました。また水害対策により1FLを海抜21.0mという設定とし、建物の前庭を緩やかな傾斜、地形を感じる緑のアプローチ空間としてユニバーサルにデザインしました。
天井、鉄骨架構、設備ダクティングすべてを南北の自然をつなぐ軸に沿って計画し、外部の眺望の方へ流れのある空間としました。またペリメーターの断面を北と南で変化をつけることで性格の異なる空間を一つのオープン空間の中に共存させていなます。
自然と呼応する天井レス空間
天井、鉄骨架構、設備ダクティングすべてを南北の自然をつなぐ軸に沿って計画し、外部の眺望の方へ流れのある空間としました。またペリメーターの断面を北と南で変化をつけることで性格の異なる空間を一つのオープン空間の中に共存させています。
構造設計コンセプト
鉄骨と鉄筋コンクリートのハイブリッド架構による「堅牢性」と「開放感のある空間」の実現
本建築は、X方向・Y方向ともに耐震壁付きラーメン構造(RC造一部S造、SRC造)です。耐震要素を建物中央へ集め、鉄骨小梁を採用することで、11mスパンの開放的な空間(カフェテリアやオフィス空間)を実現させました。北側・南側の柱は、長期応力のみを支持する鉄骨丸柱としています。また、南面の庇を薄くするために、柱間に束材を設け、部材の変形を制御しました。2階とR階の外壁を支持する外周梁は、外観の意匠性を高めるためRC梁とし、梁内部には建て方用の鉄骨梁を設けました。建方用の鉄骨を利用することで、直交する鉄骨梁とRC梁の取り合い部で、アンカーボルト等が現れない納まりとしています。
設備設計コンセプト
自然と調和する空間性・快適性・BCP性能の実現と環境配慮
本建物では、意匠・構造計画と融合する設備計画を目指しました。
コンセプトに対応する空間性の確保のため、メインの大空間の天井カセット型室内機および照明はストライプ状の岩綿吸音板天井に集約するとともに、平面的な展開をコア・ペリメータの下がり天井部分に集約しています。
環境性能としては、エネルギー多消費な敷地の中での環境配慮シンボルとなるべく、BELS認証★5(ZEB Ready)を取得しました。建築計画と融合した自然エネルギーの利用も積極的に行っており、1階南側大庇・インナーバルコニーは日射遮蔽、採光導入、自然換気に利用しています。屋上の屋上鉄骨ロングスパン部分には太陽光パネルを最大限設置しており、BCP対応時には建屋内で部分的に給電が可能な計画としています。
担当
担当 | |
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設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 関政晴、西山康史 |
構造設計 | 小林治男、大森慎司、木村暢志、竹熊渓 |
設備設計 | 岸野豊、星野亮、光本皓平 |
電気設計 | 岸野豊、藤間遼平 |