- 用途
- 体育館、事務所
- 所在地
- 大阪府高槻市
- 延床面積
- 4,716.71m2
- 階数
- 地上3階
建築設計コンセプト
地域に開かれたみんなのリフレッシュテラス
「みんなのリフレッシュテラス=環境と人に優しい木陰の空間」をコンセプトに、大屋根の下の開放的な広縁で人々が集う、日本的な環境建築を現代にアレンジしました。自然環境・地域環境・職場環境に優しい建物として、日本建築の特徴である内外が曖昧に繋がる緑のテラスを設け、集中と発散が出来る様に計画しています。
また、リモートデジタル社会の中で個人を尊重した様々な雰囲気の居場所を配置する事で、活動とリフレッシュが共存しコミュニケーションを誘発します。
大屋根とすだれルーバーによる日射抑制、緑地の蒸散効果、高効率機器の採用によりZEB ready を達成しています。
食堂の雲海天井はアクリルと和紙による柔らかい光を計画し、自然を模倣して楽しむ日本人の美意識を表現しています。
構造設計コンセプト
特徴的な建築デザインを実現するため、随所に構造上の工夫を凝らしました。
エントランス上部の長さ約12mの片持ち庇は、外周約2mの範囲の梁せいを150mmに抑えることでシャープな印象を与えています。また、片持ち鉄骨に約100mmの製作キャンバーを設け、常時たわみを解消しています。
体育館の屋根架構は、H形鋼単材による梁架構としていますが、中間部に方杖材を設けることでたわみを抑え、梁せいを極力小さくしています。
1階から3階へと上がるメイン階段は、吊り形式とすることで軽快な構造となるよう配慮しました。
設備設計コンセプト
高効率ビルマルチ、エコキュートを採用し、汎用技術によりZEB Readyを達成しました。
また、約900m2の体育館はプロバドミントン選手も利用するため、国際競技認定の床材を採用するだけでなく、設備的にも照明の配置や気流に配慮した空調方式とし、競技に適した設備計画としました。
担当
担当 | |
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設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 川野久雄、和田真、眞鍋修、澤田拓巳 |
構造設計 | 島村高平、松土智史、山﨑由美子 |
設備設計 | 渡辺睦典、矢田達也 |
電気設計 | 渡辺睦典、西村英俊 |
環境 | 小倉満、内池智広、渡邉千佳子 |
受賞
2024年 | 照明施設賞 |
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2022年 | グッドデザイン賞 |