WORKS 2022

北海道科学大学高等学校

HOKKAIDO UNIVERSITY OF SCIENCE HIGH SCHOOL

  • 鳥瞰

    鳥瞰:既存校舎と対話する三角形の校舎

  • キャンパス内側の外観

    キャンパス内側の外観:テクスチャーのある複雑なヴォリュームによる既存校舎群との調和

  • キャンパス外側の外観

    キャンパス外側の外観:日除けを兼ねた列柱によるシンプルな矩形の外観

  • 吹抜内観

    吹抜内観:回遊性と様々な視線のつながりのある豊かな空間

  • 吹抜内観

    吹抜内観:ランダムに設けられた階段が活動の「場所」をつなぐ

  • 内観

    内観:中庭とつながる活動の「場所」

  • 内観

    内観:教室の前には必ず生徒の活動の「場所」がある

  • 内観

    内観:立体的につながるさまざまな大きさの活動の「場所」

  • 吹抜内観

    吹抜内観:柱と梁のない構造がそのまま立体的な空間となる


  • 動画:三角形のプランが活動の「場所」をつくる

用途
高等学校
所在地
北海道札幌市手稲区
延床面積
13,200.17m2
階数
地上4階、塔屋1階

建築設計コンセプト

対比のデザインがキャンパスを統合する

北海道科学大学のキャンパスへ高等学校を移設するプロジェクトです。
計画地の既存校舎は、列柱によるシンプルな矩形の校舎群とテクスチャーのある複雑なヴォリュームの校舎群に大別されていました。新築する校舎において、キャンパス外周部に対しては列柱によるデザイン、中庭に対してはテクスチャーとヴォリュームを組合せたデザインとすることで、キャンパスの統合を試みました。

三角形がさまざまな「場所」をつくる新しい学校建築のプラン

三角形の校舎に四角形の教室を並べることにより生まれる三角形の「場所」を生徒の活動スペースとしました。廊下がなく、教室が色々な大きさ、高さの「場所」によってつながる平面計画は、学校建築における新しいプランタイプとなりました。生徒は階段や吹抜けにより適度に見え隠れしてつながるさまざまな「場所」から好きな場所を選び、自主的な活動を始めることができます。これは「主体的に学ぶ」という学校の教育コンセプトの具現化でもあります。

構造設計コンセプト

プランがそのまま構造形式となる新しい空間

三角形の平面にレイアウトされた教室などがコア(耐震要素)となり、各コアをスラブで繋ぐ構造形式です。
コアはRC壁式構造、スラブはヴォイドスラブとすることで、柱と梁のない構造体がそのまま空間を形成し、これまでにない立体的な空間を生み出しています。

設備設計コンセプト

寒冷地で学校初のZEB Readyを取得し省エネ性と快適性を両立した設備計画を実現

長時間の居場所となる各教室において、床冷暖房の頭寒足熱式輻射により快適な温度環境と搬送動力削減による省エネを両立しました。
換気は、新規開発の高誘引型ブリーズによる高温度差吹出し及びコアンダ―効果による窓面負荷の処理を実現し、ダクトのない空調換気により天井レスの開放的な教室としました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
サイン計画 有限会社エモーショナル・スペース・デザイン
大成建設担当者
建築設計 輿石秀人、西尾吉貴、民野志織、高島守央、野口鮎子
構造設計 中島崇裕、末木達也、佐野直哉
設備設計 龍英夫、伊藤里佳子
電気設計 龍英夫、松村保彦、吉岡聡史

受賞

2023年 日本空間デザイン賞2023 公共生活・コミュニケーション空間 入選
2023年 北海道優秀照明施設賞

SEARCH