WORKS 2021

NEI IKEBUKURO

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    南側立面正面:計画道路に呼応する水平ライン

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    南側立面西側より見る:住戸の目隠しとなるランダムピッチの竪格子手摺

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    設備レスバルコニー:旧街区を表現する杉板本実型枠コンクリート打放し

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    東側立面:路地スケールに合わせた住戸単位でのフレーム

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    エントランスアプローチ:御影石(右)と天井のアルミパネルで、新旧の重なりを表現

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    エントランスホール:ファサードに呼応する雁行した石壁

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    ワンルームタイプ:フルワイド・フルハイトのサッシと設備レスバルコニー

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    ロフト付ワンルームタイプ:斜線制限によって生まれた斜め壁がつくるロフト空間

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    メゾネットタイプ:吹抜けの有るリビングルーム

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    共用廊下:クールな外観とウォームな住空間をつなぐカラースキーム

用途
集合住宅
所在地
東京都豊島区
延床面積
1,166.79m2
階数
地上7階

建築設計コンセプト

都市構成の変遷に着想した、新旧の折り重なりを表現したデザイン

池袋西口から山手通りを繋ぐ、都市計画道路に面する集合住宅の計画です。1階に店舗、それより上部はワンルームを中心とした賃貸住宅で構成されています。無電柱化された計画道路が、既存の街区に上書きされるようにしてできた都市構造に着眼し、建築計画を行いました。
全住戸を道路に面する配置とし、採光・通風が十分に確保された快適な住環境の整備を行いました。特に計画道路に面する南側住戸に関しては、旧街区の軸線に合わせて住戸を整列させ、三角形のバルコニーを介して計画道路と面する計画としました。設備機器が一切ないバルコニーに対してフルハイト・フルワイドの開口を設けることで、一般的なワンルーム住戸では得られない解放的な住空間を実現しています。
外装については、既存街区と平行に配置された住戸境のRC袖壁に、陰影の浮き出る「杉板本実型枠」を採用し、古くからの街並みが刻む時の長さを表現し、それを切断するスラブを「真っ白な水平ライン」とすることで、計画道路の新しさを表現しました。計画道路が描くおおらかなカーブとファサードの水平ラインが共鳴し、一体感が醸成されることを期待しています。
NEIという名称は、居住者の「安らか」で「落ち着いた」生活を願い、「寧」に因んで命名しました。これからも穏やかに歳月を重ねながら、居住者の生活や都市の変遷を受け止める、過去と未来を繋ぐ建築になることを願っています。

構造設計コンセプト

地区計画による21m以下の最高高さ制限の中で、あえて20m以下の建築計画とすることで構造計算ルート1を採用し、耐震壁付きラーメン構造による構成を実現しました。そうすることで、壁の中に柱と梁が内蔵されたスッキリとした躯体形状とすることができ、従来のワンルーム空間とは一線を画す、「柱・梁型の無い端正な住空間」を実現しました。

設備設計コンセプト

各階に共用設備バルコニーを設け、各住戸の空調室外機・給湯器・ベントキャップを集約することにより、設備レスで開放的な専有部バルコニーを実現しました。
また、建物全体の照明計画や各種機器の色合わせにより、建築デザインと一体化されるよう配慮しました。特にパッドマウントの目隠しルーバーは取り外し可能とすることにより建築との一体感を実現しました。
共用部のセキュリティは、エントランスやエレベーター操作も含めた非接触キーによるTVモニター付オートロックシステム、オートドアによる不審者侵入防止機能、防犯カメラを設置することにより、安全、安心を確保できるよう計画しました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 清水悟、大久津竜輝(前期)、影山真平、佐藤彰威、川和田由美
構造設計 服部敦志(前期)、河本慎一郎、辰濃達、チャン ドッククァン
設備設計 川崎賢哉、福田まなみ
電気設計 川崎賢哉、中井信雄、上桐理佳

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