WORKS 2021

神戸ポートミュージアム

Kobe Port Museum

  • 神戸ポートミュージアム

    RC洗い出しによる地層のような外装

  • 神戸ポートミュージアム

    海と⼭に囲まれた神戸ポートミュージアム

  • 神戸ポートミュージアム

    メインエントランスとなる岩窟のようなアトリウム

  • 神戸ポートミュージアム

    2階デッキへとつながる北階段

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    神戸港を望める頂上のテラス

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    ポートタワーの⾼さに合わせた2階ブリッジの開⼝部

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    開⼝部が浮かび上がる照明計画

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    プレストレス⼩梁で無柱空間をつくった球体⽔槽エリア

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    上部から光が差し込むオーバーハング⽔槽

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    空を切り取る吹き抜け屋根

用途
水族館(博物館)、飲食施設、物販施設
所在地
兵庫県神戸市中央区
延床面積
7,283m2
階数
地下1階、地上4階、塔屋1階

建築設計コンセプト

大地と水の建築「隆起する大地と浸食する水」

神戸のウォーターフロントエリアにオープンした、アクアリウムを核とする複合文化施設です。六甲山の隆起と波や風雨による浸食によって生まれた神戸の地形に倣い、岩窟のようなアトリウムから屋上テラスに至るまで、大地を登りながら水族や神戸の景色を楽しめる建築としました。また、六甲山と瀬戸内海の骨材を使ったコンクリート外壁をウォータージェットで洗い出すことで、その土地固有の色を纏った地層のような外装としています。
屋上の樹々の成長と共に植物に覆われ、少しずつ自然に還っていく「大地の延長」のような建築を目指した。

構造設計コンセプト

本建物の構造計画は、架構形式を両方向ともに耐震壁付ラーメン構造とし、基礎は杭基礎としています。地上4階で高さ20mを超えることから構造計算ルート2-1として、壁量を確保した強度型の建物として計画しています。
建物平⾯が楕円(オーバル)形状となっているため、外周を連続するRC耐震壁とし洗い出し仕上げを⾏うことで、構造体といったいとなった地層のような外装を実現しました。
また沿岸部に位置し、打放しコンクリートの外壁を有しているため、塩害対策とひび割れ対策に配慮した計画としています。さらに3階の球体水槽展示スペースに高強度鉄筋を使用したプレストレスの小梁部材(T-POP構法)を採用し16m×16mの無柱空間を実現しました。

設備設計コンセプト

ランドマーク性が重視された本建物においては、デザイン性と機能性を兼ね備えた設備計画としています。例えば、天井面に設置する防災設備は、器具設置周囲を切り欠いて埋め込むことにより、仕上げ面になじませる配慮をしました。
海岸近くに計画されたため、屋外設置設備は耐重塩害仕様とし、加えて展示水槽の上部が室内に開放されている場合は、蒸発した海水由来の塩害の恐れがあるため、屋内設置設備機器も塩害仕様としました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
CM 日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社
水族館(環境・演出) 株式会社トータルメディア開発研究所
飲食店内装 株式会社リックデザイン
大成建設担当者
建築設計 髙島謙一、土井健史、傳寶知晃、原田健介
構造設計 山﨑英一、阪井由尚、ラウファード・マーディ
設備設計 高木淳、根本泰明
電気設計 高木淳、入江俊介
エンジニアリング 小菅智、稲葉典史、内藤大樹、太田勇二

受賞

2023年 日本建築家協会優秀建築選2023 100選
2023年 関西支部照明施設 奨励賞
2022年 グッドデザイン賞

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