WORKS 2021

かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

Kanpo no Yado Kamogawa(present:Kamenoi Hotel Izukougen)

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    ラウンジ、レストランと連続させ、施設の顔となった中庭

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    外部の喧騒を忘れさせる、落ち着きあるフロント

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    中庭と一体となり、⾼い解放感を持つ光と⾵のラウンジ

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    松林と中庭に包まれて過ごせるレストラン

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    広がる水平線をゆったり眺められる7階「天空の湯」内湯

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    刻々と移り変わる光・風・音を感じられる7階「天空の湯」露天風呂

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    ⽔⾯に映り込む光と影を楽しめる1 階「松⾵の湯」 内湯

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    松林を揺らす風を感じられる1階「松⾵の湯」 露天⾵呂

  • かんぽの宿鴨川(現:亀の井ホテル鴨川)

    松林を最大限取り込みつつ、和モダンなデザインとなった改装客室

用途
旅館
所在地
千葉県鴨川市
延床面積
9,500.02m2
階数
地上7階、塔屋2階

建築設計コンセプト

やさしい海の光と⾵を感じる宿へ

既存建物は昭和40年の竣⼯以後、増改築が繰り返されてきました。このプロジェクトは従来の「かんぽの宿」のイメージを払拭して、外房の⾃然を満喫できるリゾートへと⽣まれ変える施設初の⼤規模リニューアルです。
リゾートらしい落ち着きと驚きを持つ生まれ変わったエントランスと、暖炉を囲む中庭が一体となったラウンジ。そしてその中庭と2つのレストランを連続させることで、リゾートらしい時間をすごす事の出来る、施設を象徴する場所となりました。
最上階の既存浴室は、刻々と移り変わる光と⾵、広がる水平線と海の⾳を楽しめる特等席「天空の湯」に⽣まれ変わりました。1階の既存客室エリアは、松林を揺らす⾵と⽔⾯に映り込む光と影を楽しむ事の出来る「松⾵の湯」とし、貸切⾵呂も併設しました。
客室は、101室の既存客室に対し、4室を全⾯改修、21室を仕上げ更新、13室の⽔廻り改修を行い、その他客室も設備更新を⾏いました。また、ドッグランと専⽤露天⾵呂を持つドッグフレンドリールームを新設し、この部屋はとても⼈気の部屋になっています。

構造設計コンセプト

露天風呂の新設などを含めた数ある改修項目のうち耐震壁の移設に注力しました。建物はエキスパンションジョイントにより3棟に構造上分けられていますが、そのうち1棟は1階の耐震壁19枚のうち10枚を改修する工事であったため、施工中に補強対象の壁を変更し、施工時の安全性にも留意して改修工事を進めました。さらに、特に新耐震基準で設計された建物は、あと施工アンカーによる耐震補強は不可能であるため、当社保有技術であるポストヘッドアンカーを採用することで遵法性を確保した設計が可能となりました。

設備設計コンセプト

一部配管配線を既存利用するなど、改修範囲・機能を限定した部分改修としました。複数回にわたる設備改修工事のため現況設備不明部分もあり、さらに他社施工の既存設備と新設設備が混在するという難しい状況でしたが、設備性能の確保に重点を置きました。

担当

担当
基本設計・デザイン監修 株式会社石井建築事務所
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 尾畑剛、手島史惠
構造設計 河本慎一郎、中尾文彦
設備設計 高木淳、斧田浩一
電気設計 高木淳、内田元(前期)、有馬京吾(後期)
インテリア 髙橋洋介、吉田美香、野口絵麻

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