WORKS 2020

SOMPO美術館

Sompo Museum of Art

  • SOMPO美術館

    交差点からの南東全景:コレクションである東郷青児作品のラインをモチーフとした造形で、美術品として佇む建築
    撮影:株式会社新建築社

  • SOMPO美術館

    文化・芸術を発信するアートランドマーク:アートとしての彫刻的なデザインが、アートストリートのゲートとなり、都市景観・都市計画に貢献する
    撮影:株式会社エスエス

  • SOMPO美術館

    東側道路に面したエントランス:シームレスな鋼板・風景を映すSUSパネル・サッシュレスの大開口により、都市との関係性を構築
    撮影:株式会社エスエス

  • SOMPO美術館

    南西の角より美術館と本社ビルを見上げる:嫋やかな曲線をモチーフとして整えられた外観デザインは、背景となる本社ビルのおおらかな曲面と呼応する
    撮影:株式会社新建築社

  • SOMPO美術館

    西新宿とつながる1階エントランス:幅約16m、高さ約8mの緩やかな弧を描くガラス張りの開口部によって外部と連続。開かれた美術館を演出
    撮影:株式会社新建築社

  • SOMPO美術館

    温もりを感じさせる2階カフェテリアとミュージアムショップ:東西2面の開口が前面の並木と本社ビルを繋ぐ
    撮影:株式会社新建築社

  • SOMPO美術館

    内部階段:南面の彫刻的な外観が空間として立ち現れる
    撮影:株式会社エスエス

  • SOMPO美術館

    可変性の高い展示空間:7本の天井レールに沿って間仕切りが可動する、可変性の高い展示空間
    提供:損害保険ジャパン株式会社

用途
美術館、飲食店
所在地
東京都新宿区
延床面積
3,955.65m2
階数
地下1階、地上6階、塔屋1階

建築設計コンセプト

超高層ビル群の足元に佇む、美術品としての建築

損害保険ジャパン本社ビル42階にあった美術館を移転し、敷地内の足元に新しく建築する計画です。立地する西新宿エリアでは、超高層ビルの足元における賑わい欠如が課題となっており、文化・芸術を発信する「アートランドマーク」となる美術館を目指しました。
類型的な造形ではなく、本社ビルに寄り添う彫刻的な佇まいの建築とし、低層には緩やかな弧を描く開口を設け、都市の風景と内部をつないでいます。

彫刻的な建築表現の追求

コンクリートと鉄によるひと塊の建築は、約2m×5mの鋼板を並べた型枠にコンクリートを打設して形成。鋼板には工場で20㎝間隔の化粧ビード(溶接跡)を施し、現場で溶接した鋼板の継ぎ目のビードと等間隔で並ぶことで、彫刻的な外観を実現しています。
コレクションであるゴッホの「ひまわり」が立体的な筆跡で描かれたように、ビードが施工者の筆跡として外観を埋め尽くしています。

構造設計コンセプト

高い剛性と耐力を持つRC造耐震壁付ラーメン構造を採用し、地震力地震時の建物の変形を低減しました。
展示室は、柱と耐震壁を同厚とすることで、展示空間を最大限に確保する計画としています。
外壁の鋼板は、地震力や熱収縮によるひずみやゆがみを抑制するために、耐震壁と一体化しました。

設備設計コンセプト

絵画に重要な空気質・温湿度に配慮した空調計画をしています。
展示室においては、電源と空調のBCP対策 、絵画盗難に配慮したセキュリティ計画 、演色性・グレアに配慮した照明計画を行っています。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
展示室設計 株式会社丹青社・株式会社丹青研究所
監修 松下・樋口・翠 建築研究室
大成建設担当者
建築設計 久保勝彦、川村信之、井深誠、中藤泰昭、内藤健吾、傳法一成、遠藤貴弘、東宮英明、渡邉ゆたか
構造設計 新田隆雄、小林治男、一色裕二、青野英志、櫻井佑美、安田佳世
設備設計 竹内伸介、庄司朋子、鈴木拓也
電気設計 竹内伸介、三宅英司
インテリアデザイン 遠藤太良
ランドスケープ 山下剛史、加瀬泰郎

受賞

2021年 日本空間デザイン賞2021 サービス・ホスピタリティー空間 LongList

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