- 用途
- ホテル
- 所在地
- 京都府京都市中京区
- 延床面積
- 2,238.32m2
- 階数
- 地下1階、地上4階
建築設計コンセプト
上質な非日常「奥」の体現
京都二条城の南側に隣接する敷地に、全25室、オールスイートのスモールラグジュアリーホテルとして計画しました。人目に触れない深い所、到達しがたい場所といった、寺社や宮殿における「求心的奥性」を現代において表現するため、たどり着く過程においてドラマや儀式性を感じられるようなシークエンスとして設計しました。 アプローチからエントランスまでの道行きと、その先に広がる庭園における空間の深さ、また、客室に向かう期待感を高揚させる設えを行っています。
全室が二条城庭園に向き、RC壁式構造とすることで柱・梁型のない空間としています。 敷地中央に水盤と四季を彩る中庭を置き、また内装に鏡面を設けることで「映り込み」により二条城庭園、および中庭の緑を室内に引き入れることを目指しました。
構造設計コンセプト
柱型の無い空間とするため、2階以上は北面を除く各面にRC壁を配置した壁式構造で計画しました。
1階はギャラリー、レストランなど壁を抜いたオープンな空間を構成するために、上階の壁を直交するRC壁および鉄骨柱(100×200の無垢材)で支持する計画としました。
設備設計コンセプト
省エネルギー性に配慮して、効率の良い空冷ヒートポンプパッケージエアコン(GHP、EHP)や潜熱回収給湯器を採用しました。
空調室外機は、近隣環境に配慮し、消音対策(吸音パネル+消音器)および排熱ショートサーキット対策(吐出延長ダクト)を行った上でドライエリアに設置する計画としました。
担当
担当 | |
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基本設計(建築)・監修 | 光井純アンド アソシエーツ建築設計事務所 |
基本設計(構造・設備) | ARUP |
設計 | 大成建設株式会社関西支店 |
インテリアデザイン・監修 | 橋本夕紀夫デザインスタジオ |
ライティングデザイン・監修 | 内原智史デザイン事務所 |
ランドスケープデザイン・監修 | ソラ・アソシエイツ |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 荒木宏之、高岩遊 |
構造設計 | 西本信哉、岩井昭夫 |
設備設計 | 湯浅孝、永吉敬行 福間麻里子 |
電気設計 | 湯浅孝、宮嶋禎朗 |
受賞
2021年 | 日本空間デザイン賞2021 サービス・ホスピタリティー空間 LongList |
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