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WORKS 2019

スペイン大使館家具展 ―HIKARI no SHITSURAE―


Photo A

Photo B

Photo C

Photo D

Photo E

Photo F
用途:大使館(展示会)
所在地:東京都港区
延床面積:421.20m2
地下:1階

建築設計主旨

スペイン大使館主催で毎年開催している「スペイン家具展示会」会場の展示空間デザインです。
南側長辺方向のトップライトから自然光が降り注ぐ空間の特性を活かし、スペインと日本に共通する「光と陰影」をテーマに、「和のしつらえ」の中に最新のスペイン家具を展示しました。
展示室の光環境をグラデーショナルな3つのエリアとして捉え、それぞれの光の強さに合わせた日本の伝統的な設えの中に、デザイン性の高いスペイン家具を展示しました。
また、断片的に切り取られたシーンの集積で展示全体を構成し、敢えて全体像を全体像を敢えて感じさせず、見る人の想像力を掻き立てる展示空間に仕上げました。
陰影に満ちた日本らしい「和のしつらえ」の中に情熱的な国で生まれたスペイン家具を展示することで、訪れた人は個性豊かな家具の表情やその凛とした佇まいと出会い、家具と共に来場者自身が空間と一体化する「初めて体験」となることを意図しました。

和のしつらえ
「簾-sudare-」:
光を透過する素材を壁面に吊るし、繊細で個性的なデザインの家具を強調。 (Photo A)

「行燈-andon-」:
自然光の届かないエリアは、プランターに光源を与え、ぼんやりと柔らかく光る行燈として、「光と影」の妙を演出。 (Photo B)

「枯山水-karesansui-」:
水を表現した砂紋の上に ハンギングシートを浮かべ、ユニークなフォルムが主役となるシーンを演出。 (Photo C)

「結界-kekkai-」:
色鮮やかなタイルを直線上に並べ、黒玉砂利と組み合わせ領域を区切る結界として表現。 (Photo D)

「小上り-koagari-」:
小上り(畳)とスペイン家具の組み合わせで空間をスタイリッシュに演出。 (Photo E)

「障子-syouji-」:
光を透過する繊細な素材を吊るし、自然光をコントロール。 (Photo F)

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
大成建設担当者
建築設計 山崎信宏、阿部里歩、木村吉邦
電気設計 山崎信宏、阿部里歩、木村吉邦
グラフィック・サイン 山崎信宏、阿部里歩、小野友麻