大成建設 関西支店ビルリニューアル
- 用途:事務所
- 所在地:大阪府大阪市中央区
- 延床面積:13,673m2
- 地下:2階/地上:9階
建築設計主旨
大成建設株式会社関西支店ビルのリニューアル計画です。
本計画は、関西支店設計部の若手設計者がそれぞれのエリアの設計を担当しコンセプトを共有することで、個から全体へと昇華するといった新しい設計スタイルを実践したものです。
それぞれの担当者が統合されたコンセプ
トの元で、同時多発的にプロジェクトを進めてフィードバックすることで、短工期で最大限の効果を実現しました。
フェーズ1では1階エントランスホール、2階応接ロビー、地下2階円形ラウンジ、展示スペース、5階展示スペースといった共用部をリニューアルしました。
フェーズ2では9階食堂を中心にトイレや廊下をリニューアルしました。
既存ビルは室用途のみに限定したプログラムでしたが、単に働くだけの場所であったオフィスに、付加価値を与えることで、多様な「ばしょ」に囲まれた先進的なワークプレイスへと進化しました。
さらに「ばしょ」の稼働率を向上させるために、一日の生活リズムに合わせたサーカディアン照明を応接ロビーと食堂に採用し、より使われ方の多様性を模索した計画となっています。
食堂は、フレキシブルな使い方のできる集まりやすさをコンセプトとし、 間仕切りをして使うことができるコミュニケーションスペースを新たにつくりました。
自由にミーティングやリフレッシュに利用できるこの空間は、社員公募の結果「SEMBA TABLE」と呼ばれています。
従来のように完結型の設計ではなく、ファシリティマネジメントの概念を導入し、竣工後も自社ビルであることを活かして効果の検証を行い、さらにはその結果を元に空間の補正を行うことで、より使い勝手に配慮した計画としています。
今後のフェーズ3ではBCP 対策、地下2階会議室のリニューアルを計画、フェーズ4では執務室の環境改善を行い、持続的に進化を遂げていきます。
担当
大成建設担当者 | |
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総括 | 平井浩之 |
建築設計 |
(PJリーダー)西崎暢仁 (1階エントランス)内藤多加志 (2階応接ロビー)鶴見博之 (地下2階展示・ラウンジ )岡崎啓祐、鬼頭朋宏 (9階食堂)宮本育美、本家公巳子 (トイレ)本家公巳子 |
設備設計 | 根本昌徳、永吉敬行 |
電気設計 | 根本昌徳、入江俊介 |