銀座3丁目・Dビルディング
- 用途:事務所、店舗
- 所在地:東京都中央区
- 延床面積:3,921.55m2
- 地下:1階/地上:10階
建築設計主旨
計画地は銀座の昭和通とマロニエ通の交差点に立地し3面を道路に囲まれた銀座という高密度の街においてはとても稀な敷地です。
本建物はマロニエ通りの入口となる建物です。
こうした立地条件であることから、「モニュメンタル」・「快適」・「高効率」の3つのキーワードを軸に銀座に相応しいオフィスビルを追求しています。
モニュメンタル
3層構成かつ彫の深いデザインと、アーキコン・リン酸処理SCW等の構成部材自体が、
仕上となる材料により、銀座の伝統的かつ永続的なイメージを具現化しています。
快適
3面道路である立地を生かし、外光を積極的に取り入れる事で光あふれるコアを実現するとともに、最上階には木調ルーバーとグリーンで囲まれたルーフバルコニーを設け、快適なオフィス空間としています。
高効率
ゆとりある階高、外部設備バルコニー、PAL値245の外観デザイン、省エネ設備計画に
より高フレキシブルで省エネなオフィスビルとしています。
構造設計主旨
本建物は、オフィスビルとして耐震性及び空間のフレキシビリティを考慮し、鉄骨造、純ラーメン架構を採用しています。
平面形状がL型のため、外周部に柱を配置し建物全体の剛性を高め、建物偏心に対してはコア部に耐震間柱を配置することによりバランスを調整し、建築計画および外装デザインと融合を図っています。
基礎は、直接基礎としN値60以上の細砂層を支持層としています。
内部階段の構造計画は、外装デザイン性と吹抜け空間との調和が求められました。
ササラをH鋼とすることで外装材の支持と部材のせいを極力抑える事を同時に可能とし、外観からは浮遊感のある階段を表現しています。
設備設計主旨
銀座に建つ高品質なテナント事務所ビルとして、機能性、快適性と省エネルギーの両立をテーマとしています。
全館LED照明を採用し、事務室は大成オリジナルLED照明にT-Zone Saverによる省エネルギー制御を行っています。
空調は室内機ごとに冷暖房が選べる冷暖同時型空冷マルチエアコンに確実な加湿と熱回収が可能な直膨全熱交換器を組み合わせています。
入居テナントによる内装間仕切りに合わせ、小部屋では部屋毎に空調の発停ができるよう室内機を細分化し、大部屋仕様の一部の階では全熱交換器の風量、台数をT-Zone Saverにより自動制御し、省エネルギーを図っています。
また、面積除外された設備バルコニーを設け、将来の空調増設のニーズに対応するほか、排煙竪ダクトや消火アラーム弁などのスペースとすることで床面積を有効に利用する工夫も行っています。
担当
担当 | |
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監修 | 株式会社村瀬設計 |
設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 平井浩之、小林浩、鶴見博之、川岡秀朗、小杉東子 |
構造設計 | 新田隆雄、有山伸之、櫻井佑美 |
設備設計 | 豊原範之、梶山隆史、割田朋香、市橋隆 |
電気設計 | 豊原範之、岡本隆、加藤文都 |
社外受賞
2013年 | 第3回 パイロシステム ガラス防火区画デザイン・コンペ2013 準優秀 |
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