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WORKS 2010

ウエスティンホテル仙台


ホテル車寄せ
1階ホテルロビー
26階ホテルレセプション
2階グランドボールルーム
3階エルミタージュ
客室スーペリアルーム
37階ザ・クレスト
25階チャペル
用途:シティホテル
所在地:宮城県仙台市青葉区
延床面積(ホテル部分):31,243.52m2
地下:2階/地上:37階/塔屋:3階
(ホテル部分 地上1~3階、25~37階)

建築設計主旨

東北一の高さを誇る最先端高機能ビル「仙台トラストタワー」、その機能の一翼を担う施設として計画された外資系ブランドのインターナショナルホテルです。
「杜の都・仙台」が守り育んできた自然と調和し、長年築かれてきた歴史と伝統、知性と文化を継承し、仙台が国際都市としてさらなる発展をしていくために必要な国際的機能を提供するという開発コンセプトにふさわしいハイグレードなホテルを目指しています。

ホテルアプローチは街区のランドスケープと調和させながら、青葉城址の石垣をモチーフとした築山、宙に浮かせたゴールドのキャノピーが高級ホテル独自の雰囲気を作りだしています。

建物のスケールメリットを生かし、眺望の素晴らしい上層階にフロントロビー・レストラン・客室を配し、低層階の宴会場・ホテルバック部門とシャトルエレベーターで繋いでいます。1階と26階のロビー空間の一部は2層吹き抜けとし、大階段やブリッジがホテルに求められる非日常的な高揚感を演出しています。

客室はカーテンウォールのワイドビュー、コーナービューを活用したルームミックス・レイアウトで構成しています。

インテリア設計主旨

『WESTIN』ブランドのもつインターナショナルな世界観と、『舶来美』という伊達藩の築いた雅な世界観を融合させ、凛とした煌びやかなホテルをめざしました。
伊達藩の勝ち色である黒と金をベースに朱のアクセントカラーをちりばめて、仙台の伝統と文化を基軸に構成しています。

メインフロアである26階に降り立つと、朱赤な漆のアクセントウォールや仙台七夕祭りをイメージした金色のグラフィックウォール、黒い柱に支えられた光のブリッジ、ガラスバブルのシャンデリアなど華やかな演出がゲストの期待感を高めます。
28階から36階の客室フロアーは木質を中心とした落ち着きある設えとしています。

客室はスタンダードで広々とした42m2、金屏風をイメージしたヘッドボード、金と黒のモザイクがアクセントの洗面化粧台など、ホテル全体にコンセプトである舶来美で統一した世界観でまとめています。
メインフロアにあるラウンジやレストランはもちろん、全ての客室から仙台市街が一望でき、美しい夜景が楽しめます。

東北圏の中心的都市である仙台、ビジネスミーティングやウェディングのニーズに合わせ大小9つのバンケットを用意しています。あらゆるニーズに対応出来るよう大きさやカラーリングなど変化を持たせています。
中でも3階のガーデンを併設した邸宅風バンケット「エルミタージュ」や37階のプライベートなパーティースペース「ビスタ」は特徴的な空間としています。

構造設計主旨

ホテル階の柱スパンと事務所階の柱スパンの相違は設備階をメガトラスとすることによりホテル客室としての最適スパンを実現しています。
構造は制震構造(履歴型制震ブレース・履歴型制震間柱および粘性制震壁のハイブリット制震構造)とすることで一般の超高層建物よりも地震時の揺れが小さくなるよう計画しています。

超高層建物は強風時に風揺れが発生します。屋上に2基の制振装置を設置することで風揺れを低減し、ホテルの居住性能を向上しています。

エントランスホールから大バンケットへ上がるメインの階段は、踊り場を上部の梁から吊ることで、重厚な造りの階段を軽快にみせています。

担当

大成建設担当者
基本設計・設計監修・監理 株式会社松田平田設計
ホテル内装 基本設計 CHHADA SIEMBIEDA AUSTRALIA
実施設計・監理 大成建設株式会社一級建築士事務所
ホテル内装 設計協力 株式会社Design Eight
設備基本設計・実施設計・監理 株式会社森村設計
大成建設担当者
ホテル計画 野沢弘樹、谷口智子、吉田武史
建築設計 芝山哲也、近藤卓哉、木村慶太、大野博文、松本安正、舌忠之、高橋洋介、小椋圭介、星絵里香
構造設計 西川康弘、平山浩史、島村高平、山川慶二郎
ランドスケープ 蕪木伸一、藤澤亜子