仙台トラストタワー
- 用途:事務所、店舗、ホテル、駐車場
- 所在地:宮城県仙台市青葉区
- 延床面積:125,295m2
- 地下:2階/地上:37階/塔屋:3階
建築設計主旨
本建物は、東北初の都心型高級コンパクトシティである「仙台トラストシティ」のメインタワーとして計画されました。「知と美の都市へ」をテーマに、仙台が守り育んできた自然と調和し、豊かな歴史と伝統、知性と文化を次代に継承しながら、仙台の国際都市としての更なる発展のために必要な都市機能を提供する事をコンセプトとしています。
施設構成は、高機能オフィス・ラグジュアリーホテル(ウェスティンホテル仙台)・商業施設(トラストシティプラザ)・高級レジデンス(ザ・レジデンス一番町)となり、4つの都市機能すべてにおいて一流の空間を提供する「プレミアムシティ」の創造を目指しました。
低層には商業施設とホテルのバンケットルーム、6階から24階まで貸オフィス、25階から最上階までがホテルレストランや客室等となっています。
- デザインコンセプト
- 「凛」 品格 気品を象徴する外観
「綾」 ランダムな縦のラインと繊細な横のラインが織りなす洗練されたファサード
「杜」 杜の都 仙台を象徴する緑豊かな外部空間
これら3つのキーワードをもとに全体をデザインし、統一感を持たせています。ファサードは、寒冷地のつらら対策のため凹凸をつけないながらも、彫を付け深みのある繊細なディテールを実現し、「綾」を表現しています。 - 街並を創る
- 街区幅いっぱいの敷地を生かして大庇を3階レベルに設け、オフィス、ホテル、店舗それぞれの個性をひとつの建物、そして、街並へと緩やかに統一しています。前面には緑豊かな広場状公開空地を配置し、市民の行きかう空間としています。
- 街でくつろぐ
- 高級レジデンスと連続する広場を一体的にデザインし、街区(仙台トラスシティ)としての統一感のある空間としています。メインアプローチ側広場とは対照的に曲線で構成し、回遊性とたまりのあるくつろいだ空間となっています。
- 街とつながる
- 低層商業施設部分は、外部に面した3層吹抜の共用部に各店舗のファサードがくる構成となっており、街との連続性や、アクティビティ・にぎわいを見せつつ全体としての統一感を持たせています。
構造設計主旨
地上階は鉄骨造とし、柱にCFT柱を採用することで建物の強度と堅さを強化しています。更に、コアフレーム内に履歴型の制震ブレースおよび間柱、粘性型の粘性制震壁を配置するハイブリッド制震構法を採用することにより、極めてハイレベルの耐震性能を確保しています。
強風時の風揺れ低減の為に屋上に制振装置(ATMD)を設置することで、強風時にも快適な居住性を確保しています。
事務所階とホテル階の柱スパンの違いはスパンの切替階にメガトラスを設けることでそれぞれに最適な柱スパンとし、事務所は柱の無い空間を提供しています。
担当
大成建設担当者 | |
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基本設計・実施設計監修・監理 | 株式会社松田平田設計 |
建築実施設計・監理 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
設備基本設計・実施設計・監理 | 株式会社森村設計 |
大成建設担当者 | |
建築設計 | 河野晴彦、平井浩之、森田徹也、林友斉、玉井麻由子、薗田直樹、濱田真介 |
構造設計 | 西川泰弘、平山浩史、島村高平、山川慶二郎 |
ランドスケープ | 蕪木伸一、藤澤亜子 |
社外受賞
2010年 | 2010年 Design Week in Sendai 2010 デザインウィーク大賞 |
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