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WORKS 2010

銀座柳通りビル

用途:店舗
所在地:東京都中央区
延床面積:11,063.79m2
地下:2階/地上:10階

建築設計主旨

銀座柳通りに立地する当建物は銀座通りからも視認できる好立地にあります。

外装は銀座の街並みに調和しながらも、存在感を発信するデザインを目指しています。
全体としては白と金属色を基調とした外装素材の構成とし、8階の柳通り側のテラスは銀座通りに継承されてきた高さ31mラインを残しています。
外装の凹凸やルーバーによる陰影が表情豊かな清新なデザインとなり、夜はまたオリジナルな表情を浮かびだしてくれています。

平面構成は特殊な敷地形状を解決する為 長手方向に店舗スペースを集約した構成としています。

また将来のコンバージョン対応を見越し上層階のオフイス化や飲食化に対応できる様、導線確保としてのEVや設備用スペース・ルートの確保をあらかじ施しています。

構造的には内部プランの自由度を高める為効果的なスパン配置とするとともに柳通り側は持出し床とすることでCW側の開放感とファサードデザインの自由度を高めています。また地下躯体外周部は地下鉄側からの振動に対する防振を行い地下飲食店舗フロアーの環境向上を目指しています。

構造設計主旨

構造主架構については、比較的不整形な建物の形状と柱割に対応するため、地上部の主体構造は鉄骨造とし、柱に充填鋼管コンクリート柱(以下、CFTと表記)を採用しています。

構造形式は純ラーメン構造とし、架構の強度と変形を考慮した設計とすると共にフレキシブルな空間の構築を図っています。

床組みは、建物の強度の確保と軽量化を図るため合成スラブを採用しています。外装材および間仕切り壁などの非耐力部材は、水平変形に対して主架構を拘束することなく、変形に追従できる構造としています。

設備設計主旨

設備計画としては維持管理の省力化と将来コンバージョン、銀座の建物としてのライトアップを考えた計画としています。
共用設備機器のON/OFFはセンサーやスケジュール発停とし、防犯を機械警備化することにより維持管理の省力化を図っています。
また、屋上の機械室置き場に将来の増設スペースの確保することによりコンバージョン対応可能としています。

照明計画としては省エネとメンテ性を配慮し、LED照明や人感センサーを導入しております。
また、ライトアップはLEDによる輝度感と外装の表情の豊かさを配慮した計画とし、高輝度のLED照明を均一に配置する事により外装の凸凹を効果的に演出しています。

担当

大成建設担当者
建築設計 高島謙一、中澤織行
構造設計 小室努、谷口俊恭、河本慎一郎
設備設計 廣川純一、宮本敬介、庄司朋子
電気設計 廣川純一、木下清一