BEACON Tower Residence
- 用途:集合住宅
- 所在地:東京都江東区
- 延床面積:53,209.98m2
- 地下:1階/地上:41階/塔屋:1階
建築設計主旨
2005年8月に事業者選定コンペで受注したプロジェクトです。
建物敷地は、デザイナーズ賃貸住宅CODANで注目を浴びた「東雲キャナルコート」地区内の一区画になります。運河に面しており、眺望が開けた光あふれる住環境が実現できる立地となっております。
外観デザインにあたっては、「東雲キャナルコート」が育んできた"デザイナーズタウン"のイメージを継承するとともに、街全体のポテンシャルを高める"オンリーワン"の存在感を打ち出したいと考えました。そこで、様式にとらわれない、時と共にうつろい表情の変化する顔づくりをデザインコンセプトとしました。
垂直性を強調したガラス素材やマリオンにより、上昇志向が感じられるシャープでスレンダーな印象を描き出し、また、バルコニーに微妙な凹凸を設けた表情を基に、透明ガラスや半透明ガラスでその表情に変化を与えています。
また、この街に暮らす生活感度の高い方々を意識し、モノトーンのカラーリングを施しています。
構造設計主旨
主体構造は外周と内周にフレームを配置した鉄筋コンクリートのダブルフレーム構造とし、1階床下部分に免震装置を設置した免震構造としています。免震装置は積層ゴム支承と弾性滑り支承を併用したハイブリッドTASS構法を採用し、暴風時には滑り支承に滑りを発生させないことで不快な風揺れを低減し、また大地震時には滑りが生じて地震エネルギーを吸収するように設計しています。
フレームには高強度コンクリート(Fc100~Fc30)、高強度鉄筋(SD490)及び異形PC鋼棒(SBPD1275/1420)を使用して、主骨組の耐力と変形性能の向上を図っています。
居室部分のスラブはFRボイド板を用いた内法スパン約10mの大型スラブを採用し、居室内に梁型を出さず、建築計画上の自由度を高める設計としています。地上部の施工では、プレファブ化工法と現場打設工法とを組み合わせたRC積層工法を採用しています。
基礎構造は、東雲地区が東京湾臨海部の埋立地であるため、場所打ちコンクリート拡底杭として、杭先端をG.L.-65.0mの細砂層にて支持しています。また、地震時に地盤表層で液状化の恐れがあることから、杭を拡頭杭として基礎の耐震性能を確保しています。
設備設計主旨
経済性や安全性、環境配慮を考え、住戸内はオール電化システムを採用しています。
各住戸の給湯器はエコキュートを採用し、割安な深夜電力の利用と高効率な運転で省エネルギーとCO2削減を図っています。
また、排水立管を含め、給水・電力等のインフラは廊下側のメーターボックス内に設置することでメンテナンス性および更新性を向上させ、専有スペースの有効利用を図っています。
防犯性に関しては、IC認証エレベーターやIC認証ダブルオートロックにより、高度なセキュリティシステムを構築しています。
担当
大成建設担当者 | |
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設計 | 大成建設株式会社一級建築士事務所 |
内装デザイン監修 | LINE-INC.勝田隆夫(BEACONカフェ) CELUX(レジデンシャルスイート) |
内部照明デザイン | 石井リーサ明理(レジデンシャルスイート) |
大成建設担当者 | |
総括 | 黒岩光浩 |
建築設計 | 黒柳勝次、近藤香織、遠藤肇、丸山充博 |
構造設計 | 小田切智明、中島崇裕 |
設備設計 | 吉永實、上村透、秋野陽一郎 |
電気設計 | 吉永實、中井信雄、秋野陽一郎 |
ランドスケープ | 蕪木伸一、小池亘 |