トラスコ中山 プラネット東海・岡崎支店
- 用途:倉庫、事務所
- 所在地:愛知県岡崎市
- 延床面積:23,989.19m2
- 地上:5階
建築設計主旨
自社用倉庫及び事務所です。クライアントの環境配慮に対する関心が高く、CASBEE Aクラス以上を目指しました。倉庫棟は保管庫内部に効率よく光が差し込むように縦スリット窓を設け、ボリュームの異なる事務所棟と倉庫棟を同じ表現でつないでいます。
オフィスは、緩やかにつながれた心地よいコミュニケーションの場の創出を目指し、事務所棟の一部に吹抜けとトップライトを設け、日の注ぐ明るく開放的な事務エリアとしています。
エコ・オフィスとして、自然換気システム、床吹出空調、タスクアンドアンビエント照明、植栽を設け、体で感じるストレスの少ないオフィスを実現しています。
構造設計主旨
倉庫棟は、Fc39の高強度コンクリートおよびSD490の高強度鉄筋を使用し、10.4m×10.1mを基本グリッドとする倉庫空間を鉄筋コンクリート造純ラーメン構造にて実現しています。また最上階である5階は屋根材を軽量なハイタフルーフとして鉄骨梁を採用、20.2mのロングスパンを実現しています。
事務所棟は鉄骨純ラーメン構造とし、構造部材は建築的な要求を満たしつつもコストに配慮した設計としています。
倉庫棟、事務所棟とも基礎は浅層地盤改良による直接基礎独立フーチング形式とし、特に倉庫棟は基礎梁を極力なくす計画としています。
設備設計主旨
事務所部分は、T-Breeze Floor Systemを採用し、吹抜け空間において居住域空調を行うことで、省エネルギーを図るとともに快適な空気環境を実現しています。北側のカーテンウォールにおいてはペリメーターヒーターとLow-Eガラスを採用し、コールドドラフトの防止にも配慮しています。
また吹抜け空間を有効に利用し、中間期において自然換気を行えるよう、降雨・風センサー付の自然換気窓を採用しています。
電気設計主旨
事務所棟1階事務室には、タスクアンドアンビエント照明を採用し、机上面ベース照度は500lxとしています。照明器具は上方向配光型の照明器具を用いて、BOX形状の天井を1つの大きな光源とし、開放感のある空間演出しています。
倉庫棟の保管庫スペースには、Hf蛍光灯を商品棚間の通路上にレースウェイにて設置し、ピッキング作業に合わせた点滅区分としたうえで、人感センサーによる自動点滅制御を行い省エネルギーに配慮しています。
また、事務所棟南側エントランス部分の垂直ガラス面に建材一体型の多結晶シリコン型太陽光発電装置(2kW)を設置し、事務所棟に電力を供給しています。
担当
大成建設担当者 | |
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建築設計 | 佐取徳隆、斎藤美和、市川正人、平井昌志、椙山歩、堀江晋一、出口亮 |
構造設計 | 関清豪、池間一典 |
設備設計 | 中田義治、吉田典彦、奥津健治 |
電気設計 | 近森真洋 |
ランドスケープ | 蕪木伸一、宇高道雄 |
社外受賞
2008年 | 第21回 日経ニューオフィス賞 中部ニューオフィス奨励賞 |
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2008年 | 第5回 NISCイソバンドデザインコンテスト特別賞 入賞 |