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WORKS 2007

ガーデンコート成城 UNITED CUBES

用途:集合住宅
所在地:東京都世田谷区
延床面積:1,467.25m2
地下:1階/地上:3階

建築設計主旨

当建物は、地下1階~3階建ての14戸の集合住宅です。1つの住戸は4つのキューブで構成されています。それぞれのキューブを上下左右立体的に連続させ、その間に庭を設ける配置計画となっています。庭が敷地全体に散りばめられ、集合住宅でも外部空間を楽しめるような構成としました。
窓開口の開け方もさまざまな方向に開けることで光や風を取入れられ、同時に隣戸との見合いをさけながら良好な距離感を保つことを意図しました。
閑静な住宅地に良好な環境を取り込み、穏やかに開く暮らし方が築ける建築を目指しました。

構造設計主旨

キューブに対する建築家のイメージを尊重しつつ、構造安全性と居住性を満足させるため壁式鉄筋コンクリート造で構造設計を行いました。壁厚は全階195mm(15mm増打ち込)、スラブ厚は200mm(非界床)と250mm(界床)で構成されています。ひび割れを制御するため、コンクリートの単位水量を少なくし、配筋の納まりにも細心の注意を払いました。
基礎形式は関東ローム層を支持地盤とするべた基礎を採用しています。

設備設計主旨

それぞれのキューブの連続性や外部との一体性を確保するため、壁を出来る限り薄くするべく、メーターボックス・パイプスペースに配慮した設計を行いました。メーターボックスは外部に設置し、パイプスペースは、壁の凸凹をなくし部分的に壁内部をパイプスペースとして使用することで壁と一体化させ、ふところの必要な排水管等は外部に露出配管とし雨の竪樋と同化させる等の工夫を行いました。

担当

担当
設計 妹島和世建築設計事務所・大成建設一級建築士事務所共同体
大成建設担当者
建築設計 (妹島和世建築設計事務所)
妹島和世、今村水紀、山下貴成、大田定治、近藤哲雄、川嶋貫介*(元所員*)
(大成建設)
芝山哲也、森行臣、村上嘉浩
構造設計 (大成建設)佐藤芳久、早部安弘
設備設計 (大成建設)秋野陽一郎、川崎賢哉
電気設計 (大成建設)秋野陽一郎、古宇田真一

社外受賞

2008年 グッドデザイン賞
2009年 日本建築学会作品選集2009