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WORKS 2007

青山一丁目スクエア

用途:集合住宅、店舗、図書館、事務所、大学、保育園、グループホーム
所在地:東京都港区
延床面積:71,980.38m2
地下:2階/地上:46階

建築設計主旨

当プロジェクトは「南青山アパートメント株式会社(当初、三井不動産・大成建設株式会社・伊藤忠商事株式会社の3社)」が事業主体となり、民間都市再生事業第一号の認定を受けた都市再生プロジェクトのひとつです。
建築計画にあたっては、総合設計制度の活用により、敷地の高度利用を図り、周辺に潤いのある緑のオープンスペースを設け、青山一丁目に新しい「街」を創出することを目指しています。
外観は、コンサルの提案をもとに青山の新たなシンボル(ランドマーク)として、遠方からも認識できる際立った存在感のある建築となるようなデザインを目指しました。青山周辺の街並みとの調和を保ちつつ、高級高層集合住宅として青山周辺に建つ正統的な品位と風格を兼ね備えた邸宅的な雰囲気を演出する為、ベージュと白による縦横のグラデーションの構成としています。
上層部に関しては、これまでのホバリングスペースをより軽やかなものとする為に、水平性を強調することによって表現しており、縦方向へのグラデーションとコーナーガラスにより、上昇感があり、軽やかでスレンダーで、透明感のある表情を創り出しています。

構造設計主旨

主体構造はRC積層工法を採用した鉄筋コンクリート造の純ラーメン架構としています。
地上46階の高層棟では居室内の水廻りと配管スペースへの対応として大梁成を600mmとしたフラットビームを採用し、またコア部は鉄骨造としてCFT柱および鉄骨小梁で鉛直荷重のみを支持させています。
材料には高強度コンクリート(Fc100~Fc30)および高強度鉄筋(SD685、SD490、SBPD1275/1420)を用い、住居階コア廻りには制震間柱を採用して地震時の安全性を高めています。
建物頂部には緊急救助スペース階を錘として利用した制震装置を設置し、風による居住性能の改善を行なっています。
また建物直下には地下鉄が横断するため、掘削に伴うリバウンドおよび建物構築によるシールドへの影響について解析を実施し安全性の確認を行なっています。

設備設計主旨

都営住宅や港区の公共施設及び民間施設などからなる複合施設のため、それぞれの施設の所有区分等にあわせて設備システムを構築しました。
中でもN棟民間住宅においては、スケルトンインフィルの観点から、デュアルフレックス超高層住宅システムを採用し(コアマンション大手門(福岡市)についで2例目)、回廊型の廊下床下の配管スペースに敷設したインフラ配管・配線により、リフォームによる間仕切・住戸レイアウトの変更に柔軟に対応できる設計自由度の高い共同住宅を実現しました。

担当

担当
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
株式会社UG都市建築
外装、外構
デザインコンサルタント
光井純アンドアソシエーツ
民間賃貸住宅インテリアデザイン 専有部:アントニオ・チッテリオ、植木莞爾、木村ふみ
共用部:アントニオ・チッテリオ、近藤康夫
大成建設担当者
建築設計 (株式会社UG都市建築)
山下昌彦、越地明夫
(大成建設)
黒岩光浩、黒柳勝次、遠藤肇、丸山充博、清流忠邦、浮貝高敏、森行臣、西尾吉貴、高崎良昭、杉山貴則、望月大輔
構造設計 (大成建設)
佐藤啓治、大石哲哉、川村東雄、渡辺淳一
設備設計 (大成建設)
秋野陽一郎、川崎賢哉、野口智子、澤田章、江口生二
電気設計 (大成建設)
吉永實、土屋暁子、中井信雄、鈴木康之
ランドスケープ (大成建設)蕪木伸一、小池亘

社外受賞

2007年 グッドデザイン賞