東海大学第二高等学校
- 用途:高等学校
- 所在地:熊本県熊本市鹿渡
- 延床面積:11.579.78m2
- 地上:3階
建築設計主旨
インタラクティブ キャンパス
設計のテーマは、「生徒が貴重な三年間をゆとりある環境で、充実したキャンパスライフを過ごすこと」でした。建築は3階建3棟の教室棟を南側にリニアに配置し北側に2階建のセンターハウスを配しました。その狭間を各々に性格付けられた3つの中庭とし、周りにブリッジや渡り廊下、階段やラウンジ、ウッドデッキなどを機能的なだけでなく、たまりの空間として配しました。4つの棟と3つの庭の間で「人と人」・「人と環境」・「人と情報」がさまざまな出会いを生み出し、相互に交錯(インタラクト)する、活気あるキャンパスになる事を意図しました。特に図書館(メディアセンター)はメディアラウンジとともに、その中心的存在となり大いに活用されています。
約1500人の生徒が、このキャンパスのさまざまなシーンで、多くの出会いを体験し、心に残るキャンパスライフを過ごす事を期待しています。
構造設計主旨
特別教室が集められた北棟は長辺スパンが12.5m、桁行スパンが9mの大きなグリッドであり、ポストテンション式のプレストレストコンクリート梁を用いて梁成を抑えた無柱空間を実現しました。教室棟は9m×9mグリッドであり、RC造の耐震壁付きラーメン構造として計画しました。各棟を2・3階レベルでつなぐ渡り廊下は鉄骨造とし、各棟との間にはエキスパンションジョイントを設けて、構造的には独立した建物としています。基礎は独立フーチング基礎としGL-3mにある砂層を支持地盤としています。
設備設計主旨
隣接する大学との差別化を図る為、省エネルギーを軸に設備計画を行いました。
照明計画において共用部分は人感センサーによる点滅制御を行い、授業中の無駄な点灯を防止しました。
また、授業中と休み時間での水量変化に追従可能なように、インバータで複数台設置のポンプユニットによる給水方式を計画しました。
空調においては東海大学で考えるエコキャンパス思想を考慮し、GHP+全熱交換器による空調方式を採用しました。
ランドスケープ設計主旨
「人と人」、「人と環境」、「人と情報」───。
人生で最も多感といえる時期を過ごす学生にとって高校生活の思い出の空間となるべく本計画が目指したテーマは、時空と空間、そして情報という3つのコミュニケーションの表現でした。
中心に据えたのは、既存の大きなケヤキの並木道。
ここをキャンパスストリートに、校舎の分棟配置によってそれぞれ『交感の庭(インタラクティブコート)』、『思索の庭(メディテーションコート)』、『収穫の庭(ハーベストコート)』という、コミュニケーションを象徴する空間を新たに配しました。
これにより、内部空間と外部空間がオーバーラップしたカジュアルでアクティブな環境を提案しました。
高校生活の豊かで実り多い時を心地よく過ごせる空間を実現しました。
担当
大成建設担当者 | |
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総括 | 芝山哲也、山内信尚 |
建築設計 | 長谷部等、野田博文、河合義之 |
構造設計 | 大石哲哉、倉本真介 |
設備設計 | 山下和久、久保田宗人 |
電気設計 | 中村盛久、堀雄二 |
ランドスケープ | 藤沢亜子 |
社外受賞
2005年 | グッドデザイン賞(ランドスケープ) |
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