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WORKS 2002

COPAビル

用途:事務所、店舗
所在地:東京都中央区
延床面積:703m2
地上:7階

建築設計主旨

オーナーは風水で有名なDr.コパ氏です。この建物は、氏の様々な活動を支える本社機能と、自社ブランドショップの本店として計画された。敷地は銀座8丁目、西五番街通りの新橋寄りに位置しています。
建物は近年施行された高度利用の緩和を利用し、各階高を高くとり制限高さいっぱいまで利用した計画としました。内部は1~3階がブランドショップ、4階に会議室、5階にオフィス、6階に本人の執務室、7階にゲストハウスと、各階異なる用途で構成しています。外装はその階構成を生かし、通常オフィスビルの持つ単一ファサードとは異なる変化あるファサードデザインを試みました。

街の幣串
通りの街並みの中で、高度利用の先駆けとなるこの建物は、新しい都市景観の起点として、街区のモニュメントとなるようなシンボリックなデザインを目指しました。上棟式の際に頂部に立てる「幣串」をイメージし七五三の横墨をモチーフとして、仕上げに変化をつけた石とガラスによって彫りの深いエレベーションを構成しています。石打ち込みPCによって石の柱状材が積み木のごとく積層された組石造であるような表現としました。
銀座の街並みが概ね2層までで切れるデザインであるものが多いのです。しかし通りの幅に対して、高層であるのがこの街の特徴であって高さを生かした構えを造ることを考えました。そこでソリッドな石面に3層までスレンダーなカーテンウォールによる開口を設け、1階前面に2層吹抜けを設けました。2層で止まっていた視線を3階まで引き上げることで、より明るく賑わいのある新しい街並みの形成のきっかけとなることを狙っています。
構えに呼応するインテリア
切り取られた開口には、内部に向かって列柱状の家具が連続して見えるよう配置し、吹き抜けの中央にアイストップとなるモニュメントをデザインすることで店舗としての演出をしています。石とガラスの外部から木とガラスの内部空間へと変わるコントラストが建物に訪れた人を迎えてくれます。

担当

大成建設担当者
総括 芝山哲也
建築設計 輿石秀人、間田央
構造設計 井上哲士朗、萱嶋誠
設備設計 市橋隆、庄司朋子、根本昌徳