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WORKS 2000

くぼたビル

用途:事務所、住宅
所在地:埼玉県川越市
延床面積:2,985m2
地上:8階

設計主旨

業務街として整備されつつあります、川越駅西口広場に面した敷地に建つ、親子2世帯住居を最上階に設けた、事務室中心の業務系複合ビルです。
駅前広場からのボリューム感を抑えるように、大小の2枚の壁が奥行きをもって配置されており、それを繋げるように縦の要素を持つエレベータと階段のボリュームが貫入しています。機能としての壁や窓の表現ではなく、抽象的な面と線による表現とすることにより、工業部材の構成を超えたもうひとつの風景を与えています。
また道路側は2層でひとつのフレームを構成することにより、矮小になりやすい細長いファサードを、上昇感のあるダイナミックな構えとしています。2層ごとのフレーム内にはブラインドを設け、透明なガラスに深みのある表情を与えています。また夜には事務室から漏れる光により半透明な皮膜として機能します。
壁の構成による隠ぺいと、ガラスとブラインドによる透過のコントラスは、雑多なビルに囲まれた駅前広場に、広がりと上昇感をあたえています。

担当

大成建設担当者
総括 増田裕康
建築設計 竹内啓
構造設計 虹川隆 金子文彦
設備設計 青木正晴、藤井亮介、秋野陽一郎
電気設計 松浦尚彦