大同工業大学新キャンパス
- 用途:大学
- 所在地:愛知県名古屋市南区
- 延床面積:29,895m2
- 地上:14階
建築設計主旨
本校は名古屋の南に位置する準都市型キャンパスですが創立60周年の一環として分散しているキャンパスを統合する目的で計画がスタートしました。
計画的には従来の学科別構成から研究、実験、講義といった機能別の棟構成に変えたり大学の新しい核となるメデイアセンターの充実、産学協同施設の充実などがテーマです。
また街中のキャンパスとして外部からの自由なアプローチや外部にも開放するドーム型のホールなど街に開かれたオープンキャンパスをテーマにしています。
各施設は中庭を取り囲みコリドールにより結ばれて様々な学生の溜まり場を設けています。
特に300人講義室となるドームは中庭のシンボル的存在として外部の人からも分かりやすい場所に位置しています。
デザインコードは<反復と休止>をテーマにし、繰り返しによる安堵感に対しそれを突然休止することによる意外性のようなものをねらいストライプの連続と風穴、列柱と壁の操作などで表現しています。
構造設計主旨
本建物群の主体構造は鉄筋コンクリート造としています。その中で、第一講義棟と大型実験棟の大スパン部分にはプレストレストコンクリート造を、ゴビーホールの屋根には湾曲集成材を採用しています。高層建物となる本館では、高強度コンクリート、鉄筋の採用により建物の更なる安全性の確保を図ると同時に、RC積層工法およびPCa外壁を採用することにより建築廃材の削減に努めています。基礎は場所打ちコンクリート杭基礎として建物を安全に支持するとともに、本館高層部では杭頭部を鋼管補強することで、軟弱地盤層に対して耐震安全性の確保を図っています。
設備設計主旨
省エネルギーとランニングコストの低減及びメンテナンス性を考慮しつつ各棟の使用勝手に適した空調方式を採用しました。
講義棟、実験室棟は各教室の年間使用時間などを考慮しガス式ヒートポンプパッケージを採用、本部棟の管理部門は氷蓄熱ヒートポンプパッケージを採用、研究室部門はガス焚冷温水発生機によるファンコイルユニット方式を採用しました。
トイレの洗浄水には工業用水を利用又、倉庫、トイレなどには人感センサーによる照明制御を設備しランニングコストの低減を行ないました。
担当
大成建設担当者 | |
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総括 | 川地正数 |
建築計画 | 増山格 |
建築設計 | 富川桂二郎、渡邉智介、北岡修、小西桃子 |
構造設計 | 渡辺淳一 |
設備設計 | 水川信夫、堀雄二、石河信二、延原龍雄、杉橋琢哉 |
ランドスケープ | 人見修、藤澤亜子 |