サッシ工場見学
- 協力:不二サッシ株式会社千葉工場
鶴見 博之(建築)
2009年入社
サッシはアルミの押し出しによって作るということは知っていたが、実際に作っている作業は見たことがなく、どのような方法で、そしてどのような工程を経て作っていくのかは全くイメージが出来ていなかった。そのため、それを見られたことはとても良い経験となった。
アルミの塊であるインゴットが、サッシの断面形状を決定するダイスの穴を通り抜けて、サッシへと生まれ変わる。ダイスの精度がサッシの精度をすべて決定する。
したがって、その正確な精度を出すためのダイスの製作技術は、とても水準の高いものが要求されるものであるということを知った。
そして、オーダーメイドのサッシ等になると、ダイスを1から作成しなければならないため、コスト・時間がかかる。
サッシをオーダーする立場の設計者として、そのような製造工程を理解しておくことは、非常に重要なことであると感じた。
また、アルミの押し出し整形というものはとても精度が良いものであり、しかも機械で大量生産することが可能なものである。そのような理由もあり、近年の建築ではアルミを使ったものが非常に多くなってきている。デザイン的にも、まだ様々なアルミの利用方法があるのではないかと思った。
この見学を機会に、アルミを使った建築の納まり等を勉強してみたいと思う。