電算研修
- 電算研修
- ・計算系ソフトFORCEの使い方を学びながら、手計算との対応を知る。
- ・作図系ソフトAutoCAD、QDSの基本ツールを知る。
宮本 雅登(構造)
2007年入社
建築形態が複雑化していく中で、構造計算にコンピュータは必要不可欠である。モデルを入力して荷重を設定すると、それなりの結果は出力される。
『果たして入力したモデルは妥当なのか?計算条件は正しい入力となっているのか?計算結果はおかしくないのか?』
電算ソフトは人間の限界を超えた計算を機械的に処理してくれるだけで、判断するのは人間であることを忘れてはいけない。
電算研修は、計算ソフトの使い方を学ぶとともに、構造力学の基礎の大切さを再認識する研修でもあった。
図面は、自分の設計した建築物を他人に説明する大切な『紙』である。1枚の図面は物凄い情報を持っている。図面があれば建築物は建つ。
つまり、それほど図面というものは重要ということである。
図面を手で引く作業は大変である。間違えたら消しゴムで消さなければならない。手間と時間がかかるのである。
CADでは、あっという間にそれっぽい図面は描けてしまう。あっという間に描けてしまうけれど、一瞬で引いた一本の線、文字が持つ意味は、手で引いた図面と同等であることは忘れてはいけない。
図面には設計者の魂が入っている血と汗の結晶なのである。
CADの便利さを学びつつ、他人の図面から一本の線に宿る設計者の意図を学ぶ、そんな研修であった。
例1:電算ソフトFORCE-G
例2:平面応力解析ソフトSAFRAN