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2021.03 「大成建設技術センター TAC.Tの森」がウッドデザイン賞2020入賞

大成建設技術センター TAC.Tの森

当社設計・施工作品である「大成建設技術センター TAC.Tの森」が、ウッドデザイン賞2020ハートフルデザイン部門建築・空間分野に入賞しました。
ウッドデザイン賞は、ウッドデザイン賞運営事務局(特定非営利活動法人 活木活木(いきいき)森ネットワーク、公益社団法人国土緑化推進機構、株式会社ユニバーサルデザイン総合研究所)が主催しており、木の良さや価値を再発見させる製品や取組について、特に優れたものを消費者目線で評価し、表彰する新しい顕彰制度です。
ハートフルデザイン部門は、木を使って人の心を豊かに、身体を健やかにしているものが対象となっています。
我が国においては、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、適正な森林整備を進めていくためには、国産材の積極的な利用を促進していくことが重要です。
当賞によって「木のある豊かな暮らし」が普及・発展し、日々の生活や社会が彩られ、木材利用が進むことを目的としています。
受賞者には、様々な広報・PRの場を提供するとともに、生産から消費に関わる人のマッチングを進めていきます。

大成建設技術センター TAC.Tの森


木の香り漂う公園のようなテラス
傾斜壁、観覧席、ベンチなどを設けて様々なイベントで利用可能

木をモチーフにした什器や天然木フローリングにより癒しを与えるカフェ

ウーハーを内蔵した木製の段々ベンチによりコミュニケーションを促すマルチパーパス
WellnessとABWを実現する木質空間

「TAC.Tの森」は、大成建設技術センターA棟の1階に設けたコミュニケーション空間です。
全体構成は、観覧席を設けたテラス、テラスとつながる憩いのカフェ、カフェに隣接した中庭、エントランスに隣接したマルチパーパスとなっています。
人・自然・技術を結びつけ、人をもてなす癒しの空間になるよう改修し、2020年2月に竣工しました。
ここを訪れた人々やここで働く人々への「Wellness(健康増進)」と、人々が自由に働く場所を選べる「ABW」を実現することを目標に計画しています。

日本初の新素材により軽快な木質空間を実現

軽快な木質空間を実現するため、テラスは炭素繊維(鉄の1/5の重量)と木による梁、アルミの柱(鉄の1/3の重量)で構成しています。
梁断面は、木の集成材だとH600×W300になるところ、炭素繊維と木の複合材とすることでH293×W210の小断面で約20mの大空間を実現することが可能です。

環境負荷へ配慮した自然素材の活用

床・壁・梁の主要木材には、地球環境にやさしい植林木を利用した高耐久樹脂浸透積層材を使用しています。
手に触れる造作什器には国産のナラの集成材を使用しています。

建築主 大成建設株式会社
所在地 神奈川県横浜市戸塚区名瀬町344-1
用途 研究所
構造 鉄筋コンクリート造、鉄骨造(一部アルミ造)、CFRP造、ダクタルAF造、ポリカ造
規模 地上1階
敷地面積 34,821.92m2
建築面積 2,348.29m2
延床面積 1,186.33m2
工期 2019年3月~2020年2月
設計 大成建設株式会社一級建築士事務所
施工 大成建設株式会社横浜支店
建築設計担当者

高島謙一

土井健史

傳寶知晃