2020.01 「Ginza Sony Park」がグッドデザイン金賞を受賞
(C) 2018 Ginza Sony Park
当社がプロジェクトに参画した「Ginza Sony Park」が「2019年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞いたしました。
公益財団法人日本産業デザイン振興会が主催する当賞は、総合的なデザインの評価・推奨制度です。
デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動であり、1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。
当賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られ、かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。
グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。
グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)は、グッドデザイン大賞に次ぐ賞であり、社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなど、総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られます。
「Ginza Sony Park」は、グッドデザイン大賞候補の5作品にも選出されており、建築作品としてはトップの評価をいただきました。
グッドデザイン賞:
https://www.g-mark.org/
Ginza Sony Park
街に開かれた実験的な「変わり続ける公園」
銀座数寄屋橋交差点に面した、ソニービルの建て替え計画の一環として、解体工事のフェーズを新たな価値に転換する、建替え工事再開までの期間限定「垂直立体公園」です。ソニービル時代にソニー創業者のひとり盛田昭夫氏と設計者の芦原義信氏が残した「銀座の庭」の発想を継承し、それを拡張させました。都市における公園の再定義への挑戦でもあります。
この敷地がジャンクション的立地であることに着目し、地下鉄コンコースなどのインフラと接続できるフロアは残し、地上部を大規模に減築しました。
これにより生れた地上の空地は、街の回遊性を向上させながら、公共的な休憩場所を提供します。
また一部の地下躯体を解体し、階段を新設することで、平面的・断面的な回遊性を実現しました。そして施設の多くに、多様な実験的アクティビティを受け入れる「余白」を多くつくり、地下も含めた立体的な公園として計画しています。
建築主 | ソニー企業株式会社 |
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所在地 | 東京都中央区銀座5-3-1 |
用途 | 物販店舗、飲食店舗 |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) |
規模 | 地下5階、地上1階 |
敷地面積 | 711.66m2 |
建築面積 | 293.12m2 |
延床面積 | 3,692.39m2 |
工期 | 2017年4月~2018年2月 |
設計 | Ginza Sony Park Project(銀座ソニーパークプロジェクト) |
施工 | 大成建設株式会社東京支店 |
建築設計担当者
中藤泰昭
坪沼一希